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夏と花火と私の死体 / 乙一

2012/07/21
4087471985夏と花火と私の死体 (集英社文庫)
乙一
集英社 2000-05-19

by G-Tools


九歳の夏休み、少女は殺された。

あまりに無邪気な殺人者によって、あっけなく―。

こうして、ひとつの死体をめぐる、幼い兄妹の悪夢のような四日間の冒険が始まった。

次々に訪れる危機。

彼らは大人たちの追及から逃れることができるのか?

死体をどこへ隠せばいいのか?

恐るべき子供たちを描き、斬新な語り口でホラー界を驚愕させた、早熟な才能・乙一のデビュー作、文庫化なる。

第六回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞受賞作。 内容(「BOOK」データベースより)



この本好きですねー。

少女が殺されるお話を好きなんて、私には珍しいことですが。


この作品の語り手の存在は衝撃でした。

語り手は、あっけなく殺されてしまった九歳の少女。


彼女は亡霊ではない。

高い所から見渡しているような存在ではなく。

あくまでも死んでしまった身体の中からの語り。

-お母さん、悲しいよ、痛いよ- と言った感情は全く出されない。

まだ九歳の子どもなのに。


死んだはずの少女、語りの少女、同じ二人の距離感が独特。

自分の死体を隠そうと右往左往する兄妹。

それを見つめる描写からは、ユーモラスさえ感じる不思議


「死」に対しての善か悪かの問いはない。

劇のような滑稽さと、情景描写に徹する語りが、恐ろしさも悲しさも倍増させる。

これを乙一が16歳で書いたと思うと、またまた衝撃。



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15:08 乙一 | コメント(6) | トラックバック(0)

GOTH―リストカット事件 / 乙一

2011/12/08
4048733907GOTH―リストカット事件
乙一
角川書店 2002-07

by G-Tools


森野が拾ってきたのは、連続殺人鬼の日記だった。

学校の図書館で僕らは、次の土曜日の午後、まだ発見されていない被害者の死体を見物に行くことを決めた…。

触れれば切れるようなセンシティヴ・ミステリー。

内容(「MARC」データベースより)



最初の「暗黒系」を読んで、その気持ち悪さに一旦中断。

有川浩休憩を挟んでしまいました。

始めはグロさに目がいってしまって、なかなか内容が頭に入らないんですもの。

さて落ち着いてから、再読。

うん、頑張って読んで大正解。

すっかり乙一ワールドに魅せられてしまった。


これはホラーだし、ミステリですが、それ以上にファンタジーなんですね。

連結短編で少しずつ形になっていく主役の二人。

全編通して主題は同じなのに、一つ一つの話に独立性が高く、もたれ合った甘さが感じられない。

ミステリとしては好みが偏っている気がするが、品が良く上等です。

全くの受け身で読んでいた私は騙されっぱなし。

「声」なんて、最後まで読んでも分かんなくなってしまって、深夜に3回読み返しました

(なりますよね!?)


ホラーは子どもに読ませてはならない雰囲気になりますが、乙一は私にとっては別格。

グロさを出したいための殺人描写なら辟易しますが、この人の目的はそこではない。

その対極にあるものを、息子にも感じ取れるかな?

「GOTH」はまだ先として、「ZOO」はその内読ませたいなと思います。


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11:22 乙一 | コメント(4) | トラックバック(0)

ZOO / 乙一

2011/11/29
4087745341ZOO
乙一
集英社 2003-06-26

by G-Tools

いま最も注目される若手ナンバーワン、乙一の魅力爆発の短編集。

毎日届く恋人の腐乱死体の写真。

彼女を殺したのは誰か?

「犯人探し」に奔走する男を描く表題作他、書き下ろし新作を含む10編収録。 内容(「BOOK」データベースより)



乙一作品は、残酷さや凄惨さを基調としたものと、切なさや繊細さを基調としたものの、2つの傾向が存在していると言われます。

「ZOO」の評価の高さは聞いていても、このあらすじを見て尻込みをしていました。

どうしてもホラーが苦手なもので。


今回意を決して読んでみたら、想像以上の良さだった。

何で今まで読んでこなかったんだろうと後悔するほど。

とても繊細で、清潔で、細やかな造り。

なのに安心して読んでいると、急に階段を踏み外してしまう


短編集ですが、それぞれの持つ色が全く異なり、その器用さに感心しきりです。

救いようのない虐待から始まる『カザリとヨーコ』は、ラストに拍手喝采。

残虐性の最たるものである『SEVEN ROOMS』に一番感動したのは、きっと私だけではないはず。

ミスタードーナツで読んでいたら、もう泣けて泣けて困りました。


暴力と優しさは、まるで振り子のよう。

残虐性が目一杯振れていると、真逆にある優しさが、反対側に目一杯振り切れる。

作品の中で哀しさや優しさが際立つのは、残虐性を対極に感じさせるからでしょうか。

乙一の表現方法、とても好きです。



おまけの話

もしかしたら誰もがご存じの事かもしれませんが。

乙一って「中田永一」なんですね。

私、だいぶ遅くなって知りました。

共著「I LOVE YOU」で有名になった「百瀬、こっちを向いて。」の中田永一。

そうか、そうか。

うん、驚きましたが、今回読んでみてものすごく納得。


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16:34 乙一 | コメント(4) | トラックバック(0)
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