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アンダースタンド・メイビー / 島本 理生

2012/02/16
4120041670アンダスタンド・メイビー〈上〉
島本 理生
中央公論新社 2010-12

by G-Tools


中三の春、少女は切ない初恋と未来への夢と出会った。

それは愛と破壊の世界への入り口だった。

恋愛小説の枠を越えた恋愛小説の最高傑作。

デビュー10周年を飾る書き下ろし作品。



作品に対するのめり込み度が強く伝わるので、書き下ろしがとても好きです。

主人公黒江は、落ちていっているのか、上がっていっているのか、探しているのか、逃げているのか。

気が付けばいつも渦に飲み込まれてしまう黒江が悲しくて、放っておけない気がして、上下巻をまとめて一日で読んでしまった。

私が頑張ったところで、黒江の人生が変わるわけではないんだけどさ。

そう思わせるあやふやさが、男を引き寄せてしまうのかな。

ふぅぅぅ、哀しいお話でした


多分はっきりとした性格の私は、彼女のあやふやさを理解できない。

そっちには行っちゃダメなんだってば!! 

と黒江に言いたくなる。

何度も何度も。


じゃあ、理解できない設定なのかと言えば、決してそうではない。

彼女がなぜ帰る場所を、お父さんたるお父さんを、永遠の神様を、必死で探し求めているのか。

それを伝えるベースはしっかりあります。


10代の彼らの会話には、言いたくて言えなかった、胸にしまった言葉が残る。

飲み込んだ言葉は読み手にも伝えられず、分からない気持ちの穴がぽつぽつと空く。

終盤に差し掛かり、疑問やすれ違いが少しずつ溶けていく様は、小さなミステリの連鎖で私は好きでした。


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16:04 島本 理生 | コメント(2) | トラックバック(0)
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