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永遠の0 / 百田 尚樹

2012/06/02
406276413X永遠の0 (講談社文庫)
百田 尚樹
講談社 2009-07-15

by G-Tools

「生きて妻のもとへ帰る」

日本軍敗色濃厚ななか、生への執着を臆面もなく口にし、仲間から「卑怯者」とさげすまれたゼロ戦パイロットがいた。

人生の目標を失いかけていた青年・佐伯健太郎とフリーライターの姉・慶子は、太平洋戦争で戦死した祖父・宮部久蔵のことを調べ始める。

元戦友たちの証言から浮かび上がってきた宮部久蔵の姿は、健太郎たちの予想もしないものだった。

凄腕を持ちながら、同時に異常なまでに死を恐れ、生に執着する戦闘機乗りーーそれが祖父だった。

「生きて帰る」という妻との約束にこだわり続けた男は、なぜ特攻に志願したのか?

はるかなる時を超えて結実した過酷にして清冽なる愛の物語!出版社/著者からの内容紹介



戦時中、妻への愛を優先するなんて許されなかったでしょう。

自分は誰のために生きるのか。

国のためではない、妻と子、たった二人の為だけに生きて帰りたい。

許されない言葉を貫き、それでも死ななければならなかった祖父。


この本は戦争話を秘かに敬遠してきた子たちが読むと、いいだろうなと思います。

立ち入ることに臆病だった人にも、絶対読みやすい作品ですから。

きっと得るものがあるだろうし、心に残ると思う。


しかし、腑に落ちない部分の方が目についてしまった。

現在85歳にもなろうかというお年寄りの記憶がすべて鮮明で、全国各地全く同じ標準語。

戦争記録を書き連ねているだけで、お年寄りの口から出ているとはとても感じられない。

目の前で涙を流す特攻経験者に、「特攻隊はテロである」という意見を強引に進めるエリート新聞記者。

相手の心に添う気のない新聞記者を、話に強引に入れる必要性も感じなかった。

おまけに、姉のあまりにも陳腐な結婚話。

若者にもう少し厚みのある人間がいないと、貴重な体験談とのバランスが取れない。


読んでいる間中、否定的な気持ちを抱いていたが、それでもラストで感動して泣いてしまった。

矛盾しているようですが、ジーンと胸に来るものがあります。

泣けてしまったけど、やはり百田尚樹は好きではないし、私はもう読まないなと思う。

戦争に脚色を付けるにしては、付けたものはあまりにも薄い。

特攻隊の方たちの話をベースにした感動話を作ろうとしたのなら、読む私は申し訳ない気持ちがしてしまう。



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11:27 百田 尚樹 | コメント(2) | トラックバック(1)

錨を上げよ / 百田 尚樹

2012/02/05
406216700X錨を上げよ(上) (100周年書き下ろし)
百田 尚樹
講談社 2010-11-30

by G-Tools


この男、いったい、何者か。

昭和30年大阪下町生まれ。

その名は、作田又三。

下品で、ずるくて、しぶとくて、ルール無視でもお構いなし。

人生の至る所で敗北を喫しながらも、絶対にへこたれない不屈の男。

大ベストセラー『永遠の0』をはるかに凌ぐ感動!

疾風怒濤の2400枚。圧倒的青春小説。内容説明より



百田尚樹は、関西ではお馴染み『探偵!ナイトスクープ』のメイン構成作家。

その経歴が私には魅力的で、とても楽しみに予約していた。

しかし…驚くほどつまらない

上下巻ですが、上の3分の1で投げ出したくなってしまった。

偉そうに書いて申し訳ないが、正直な気持ちです。


昭和後半の大阪が舞台。

下町特有の空気、警察に追われる道、お決まりデートスポット、大学の知名度、モテ度ランク…

世代的にはだいぶ古いけど、大阪人の私にはリアル。

平面の情景文字から、立体的に頭に描くことが出来る。

土地そのものの持つ独特の雰囲気や、大学間の上下関係も、確かに!と頷いてしまう。

その私でさえ、これほど長く感じるのだから、他の地域の方はもっとだろう。


又三は気に入らないことがある度に、とにかく手が出る。

手が出て、喧嘩になり、鼻血が出て、逃げて、大切なものを失って、後悔する。

それが何度も何度も、延々と続く。

学習しいな。


女にモテないと言うが、一方的に自分の気持ちを押し付け、思い通りにならないと、女にも手を上げる。

挙句の果てに、自分の事は棚に上げ、女には純潔を求める。

それはあかんやろ


それぞれのエピソードは単純に面白いが、同じリズムで浮き沈みするので、結果すべてが単調になる。

又三が魅力的ではないので、心の向け先が見つからない。

内容は半分ぐらいにタイトに絞っても良いのではないだろうか。

「永遠の0」はまだ届いていないので、そちらに期待します。


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12:01 百田 尚樹 | コメント(14) | トラックバック(1)
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