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こちらあみ子 / 今村 夏子 

2012/03/15
4480804307こちらあみ子
今村 夏子
筑摩書房 2011-01-10

by G-Tools

十五才で引っ越しする日まで、あみ子は田中家の長女として育てられてた。

お父さんが連れてきた新しい母は、ある日を境にやる気をなくし、ご飯も作らなくなった。

優しかった兄は、同じころ突然不良になった。

すべてを見ていた父は-

少女の目に映る世界を鮮やかに描いた作品。

第26回太宰治賞受賞 第24回(2011年)三島由紀夫賞受賞

書き下ろし作品『ピクニック』を収録。



受賞作は大体読んでいますが、好みに合わないことも、肩透かしを食らうこともある。

「こちらあみ子」、久しぶりに心が落ちる作品に出逢った気がします。

選考の際、小川洋子が推したのがうなずける。


あみ子は発達障害なのだろうか。

どのような障害なのか、病なのかは、分からない。

「窓際のトットちゃん」を思わせる始まり。

だけどあんなに笑えない。

うれし涙も流れない。

あみ子がうきうきすればするほど、読んでいる私の心が参ってしまう。

クラスの流れに乗れないあみ子。

疎まれ、蔑まれても、あみ子の心の中にだけ流れるマーチ。


周囲の胸の内が、とても少ない文字で見事に描かれている。

母の気持ち。

父の気持ち。

兄の気持ち。

そしてのり君の気持ち。

読む人にとって心を寄せる人は違ってくると思う。

一緒になって怒り、呆然とし、閉ざし…

発達障害だったとしても、決して同情心で読み終わることはない。

あみ子の行動は世間では不正解だったかも知れないけれど、あみ子の世界では間違いなく正解で

ふがいない自分のありようを、名前のない少年が少し教えてくれた。


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12:08 今村 夏子 | コメント(4) | トラックバック(0)
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