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七つの会議 / 池井戸 潤

2014/06/26
七つの会議七つの会議
(2012/11/02)
池井戸 潤

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トップセールスマンだったエリート課長・坂戸を“パワハラ”で社内委員会に訴えたのは、歳上の万年係長・八角だった―。

いったい、坂戸と八角の間に何があったのか?

パワハラ委員会での裁定、そして役員会が下した不可解な人事。

急転する事態収束のため、役員会が指名したのは、万年二番手に甘んじてきた男、原島であった。

どこにでもありそうな中堅メーカー・東京建電とその取引先を舞台に繰り広げられる生きるための戦い。

だが、そこには誰も知らない秘密があった。

筋書きのない会議がいま、始まる―。

“働くこと”の意味に迫る、クライム・ノベル。 内容(「BOOK」データベースより)



あってはならないはずの不正も、池井戸さんの小説の中ではなんとも楽しい。

「7つの会議」とあるように7編に分かれてあり、覆い隠された不正が次第に暴かれていく様はわくわくします。


不正、隠蔽、人事での駆け引きは、企業物では目新しいテーマではない。

そんな中で特徴的なのは、登場人物の育ってきた環境を、細やかに描いている点だと思う。


親の期待を一身に背負った、子どもの頃から優秀だったエリート社員もいれば、

親の商売の苦労を肌で感じ、絶対に社会で成功しなければと気負う社員もいる。

不正をするも、隠蔽するも、正論を通すも、彼らそれぞれに複雑な事情があり。

非力だった青年期の描写を絡めることで、今は力を有した立派な社員を別の角度から見れ、人間ドラマとして温かさを感じます。


仕掛けは何段階もかけてあるが、人に対してはストレートな勧善懲悪なので、すっきりした読後感。

こねこねと練り込まれた作品ではありませんが、連結短編的なつくりなので、気軽に読めて気持ちの良い作品です。



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16:42 池井戸 潤 | コメント(2) | トラックバック(0)

ようこそ、わが家へ / 池井戸 潤

2014/04/22
ようこそ、わが家へ (小学館文庫)ようこそ、わが家へ (小学館文庫)
(2013/07/05)
池井戸 潤

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恐怖のゲームがはじまった

真面目なだけが取り柄の会社員・倉田太一は、ある夏の日、駅のホームで割り込み男を注意した。

すると、その日から倉田家に対する嫌がらせが相次ぐようになる。

花壇は踏み荒らされ、郵便ポストには瀕死のネコが投げ込まれた。

さらに車は傷つけられ、部屋からは盗聴器まで見つかった。

執拗に続く攻撃から穏やかな日常を取り戻すべく、一家はストーカーとの対決を決意する。

直木賞作家が“身近に潜む恐怖"を描く文庫オリジナル長編。 内容紹介



「半沢直樹」のヒットで大注目になった池井戸さんですが、私としては「オレたち花のバブル組」の半沢直樹はあまり好きではなかった。

ストーリーは面白くても、いかんせん半沢直樹の性格がきつ過ぎる。

ドラマでは堺さんの人柄からか、ずいぶん優しい印象に映り、原作より受け入れやすい作品になって見えました。


さて、「ようこそ、わが家へ」の主人公:倉田は、かなり気が弱い。

重松清作品に出てきそうなお父さん像。

ごくごく平凡で家族に愛されているが、尊敬されているとは言い難い。

出世街道からは逸れつつも、仕事はコツコツきちんとこなしてきた。

そんな父が正義感から勇気を振り絞って取った行動が、思いもよらぬ反感を買い、嫌がらせのターゲットにされてしまう。


並行して銀行から出向中の職場で不正を発見。

池井戸さんお得意の不正暴きは、何度読んでも面白いなぁと思う。

父としての奮闘と、職場での奮闘と。

二つのストーリーが並行しているので、それほど複雑な内容ではないが、手ごろに楽しめるサイズとも言えると思います。


実際、満員電車で隣り合う人は、皆名前も知らない人で。

もしそんな「名無しさん」から恨みを買ってしまったら…

匿名の強みを武器に、人を陥れることに喜びを感じるゲーム。

輪郭のない不安定さと隣り合わせにいる社会の怖さが表されている。

社会問題に触れつつ、後味の良さもあり、比較的軽めの楽しい作品です。



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21:50 池井戸 潤 | コメント(4) | トラックバック(0)

民王 / 池井戸潤

2013/07/19
民王民王
(2010/05/25)
池井戸 潤

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企業小説を変革し続けてきた乱歩賞作家・池井戸潤が、ついに政治の世界に踏み込んだ!

ある日突然、首相・武藤泰山と、武藤の大学生のドラ息子・翔の中身が入れ替わってしまう。

原因もわからないまま、やむなく泰山の変わり身となって国会に出ることになった翔。

遊んでばかりの日常を送ってきた翔には、国会でおこなわれる討論や質疑応答など、到底理解できない。

またそれと時を同じくして、泰山のまわりでは、閣僚の酔っ払い発言やスキャンダル、献金問題などが相次ぐ。

国を背負うはずの大人たちに、一体何が起こったのか―。

本物の大人とは、国を動かす政治とは何か。

胸がスカッとする、痛快エンタメ政治小説!



金融関係がお得意の池井戸さんが政治を描くのだから、重いストーリーを想像していた。

しかし、かなり軽い。

設定そのものがドラマっぽくて、3時間ぐらいで読めてしまう。


政治家とドラ息子が突然入れ替わり、周りを巻き込み大騒動。

分かり易過ぎる陳腐な設定ではありますが、馬鹿馬鹿しくも一気に読み切れる楽しさはあります。


たとえ舞台が変わっても、池井戸さんが言いたいことは変わらないのだな。

権利に胡坐をかいている役人にひと泡吹かせ、一生懸命生きている人に光を注ごうとする。

その姿勢が変わらない限り、読後のほっこり感はやはり心地良い。

政治に関しては中学生レベルの話で、浅田次郎さんと比較すると小粒に感じますが、気楽に読みたい時にはいいかもしれません。



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11:05 池井戸 潤 | コメント(2) | トラックバック(0)

ロスジェネの逆襲 / 池井戸 潤

2012/11/05
4478020507ロスジェネの逆襲
池井戸 潤
ダイヤモンド社 2012-06-29

by G-Tools

ときは2004年。

銀行の系列子会社東京セントラル証券の業績は鳴かず飛ばず。

そこにIT企業の雄、電脳雑伎集団社長から、ライバルの東京スパイラルを買収したいと相談を受ける。

アドバイザーの座に就けば、巨額の手数料が転がり込んでくるビッグチャンスだ。

ところが、そこに親会社である東京中央銀行から理不尽な横槍が入る。

責任を問われて窮地に陥った主人公の半沢直樹は、部下の森山雅弘とともに、周囲をアッといわせる秘策に出た―。

胸のすくエンタテイメント企業小説。 内容(「BOOK」データベースより)



シリーズ第3弾、今回の舞台は銀行ではなく、左遷先の系列証券子会社です。

銀行の貸し借りに飽きが来そうなところで、証券に舞台に変えたのは大正解。

バブル期の同期との関係を保ちつつも、熾烈な買収競争は新鮮味のある面白さです。


バブル世代が、団塊の世代の仕事ぶりに不満を抱えてきたように、

就職氷河期で苦しんだロスジェネ世代は、バブル期に大量入社した半沢達に不満を抱いていた。

そりゃそうだ。

自分たちが苦しんで苦しんで掴んだ就職先に、出来の悪い先輩が大量にいるんだもの。

そんな大学で入社出来たのか、と思いたくもなるだろう。


いつも上に盾突いてきた半沢が、バブル入社というだけで冷めた目で見られるとは。

自分がしてきたことと同じことをされ、世代間の認識の違いを認めながらも、次第に力を合わせていく。

会社で働くことの意味を、今回が一番明確に表されているのではないだろうか。


IT企業の買収競争は話題としては中途半端に古いが、ロスジェネを出そうとしたらこうなるんでしょうね。

そんな馬鹿なと思う展開もありますが、池井戸作品はあまり細かなことを言わずに楽しみたい。

一回り成長した半沢と同期達。

次回に繋がる終わり方に、また楽しみが増えました。



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16:13 池井戸 潤 | コメント(0) | トラックバック(0)

オレたち花のバブル組 / 池井戸 潤

2012/10/04
416326700Xオレたち花のバブル組
池井戸 潤
文藝春秋 2008-06-13

by G-Tools

東京中央銀行営業第二部次長の半沢は、巨額損失を出した老舗のホテルの再建を押し付けられる。

おまけに、近々金融庁検査が入るという噂が。

金融庁には、史上最強の“ボスキャラ”が、手ぐすねひいて待ち構えている。

一方、出向先で、執拗ないびりにあう近藤。

また、精神のバランスを崩してしまうのか……。

前作の「オレたちバブル入行組」から、責任もピンチもパワーアップして帰ってきました。

連載時とは結末もキャラクターもがらりと変わり、ほろ苦さも加わったバブル組をお楽しみください。

すべての働く人にエールをおくる等身大サラリーマン小説  内容紹介より



入行した時代が悪かったのか、団塊世代の後始末の追われ、貧乏くじばかり引かされるバブル入行組。

銀行の合併によるたすき掛け人事で、派閥争いも泥沼化。

銀行の裏事情から、巧妙な不正まで、興味深い問題が盛り沢山。

前回の若くて青い半沢から少し成長したかと思ったが、やはり血気盛んで勢いは止まらない。

また夜更かしして、ノンストップで読んでしまった。


半沢にはお約束がある。

「基本は性善説だが、やられたら倍返し」

窮地に追い込まれてからの反発力は半端ない。

後半畳み掛けるように相手を追い込むものだから、これが毎回気持ちが良くて爽快。

欲求不満解消の一助になっています。


心の不調をきたして出世街道から逸れてしまった近藤にも、今作品では光が当たります。

同期とは、ライバルでありながら、団塊の世代に恨みを持つ同志でもある。

それぞれ部署は違っても、同期の水面下での支え合いが面白い。


綺麗事過ぎないのが池井戸潤の魅力なのかと思います。

勧善懲悪だし、白黒はっきりしているので、どんでん返しにはならない。

どんでん返しになるだろうなと思う範囲のどんでん返し。

裏切るだろう人も、黒幕も、そんなに驚かない。


それもひっくるめて池井戸作品はそれでいいのだと思う。

夜更かしして、すっきりして。

明日も頑張るぞと、パワーをもらうのです。



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11:13 池井戸 潤 | コメント(2) | トラックバック(0)
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