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彼女は存在しない / 浦賀 和宏

2012/11/23
4344001095彼女は存在しない
浦賀 和宏
幻冬舎 2001-08

by G-Tools

平凡だが幸せな生活を謳歌していた香奈子の日常は、恋人・貴治がある日突然、何者かに殺されたのを契機に狂い始める…。

同じ頃妹の度重なる異常行動を目撃し、多重人格の疑いを強めていた根本。

次々と発生する凄惨な事件が香奈子と根本を結びつけていく。

その出会いが意味したものは…。

ミステリ界注目の、若き天才が到達した衝撃の新領域。 内容(「BOOK」データベースより)



ミステリとしては面白い。

精神分裂の話ですが堅苦しくはなく、最後まで楽しめる作品ではないでしょうか。

深読みさんなら読み切れるかも知れませんが、私はすっかり騙されていました。

その上で、面白いけど好きにはならない作家さんだ。


浦賀和宏の書く文章は、読みやすいようで読みにくい。

書いていることは比較的簡単で、すんなりと脳に入る。

入ったうえで消化するのを拒む言葉の流れ。

試みは大きいのに、狙いに文章力が伴っていないと感じます。


精神分裂をベースにトリックを仕掛けるので、意識的に曖昧な部分を残している。

きちんとした人が曖昧に書くとはぐらかされるのだが、もともと読みにくい人が曖昧にするから濁る。

ラストはかなり分かりにくかった。

不明瞭を補うために説明を長く続けたのなら、それは物語として美しくなないと思う。


解離性同一性障害に関して、偏った印象を持たせる危険も感じます。

この病に関して取り上げた小説は多くあるが、書き方一つで一定のイメージを付けてしまいかねない。

小説を読んで傷つく患者関係者は多いのではないだろうか。


ウィキペディアで浦賀和宏について調べたら。

近親相姦、同性愛、カニバリズム、オタク文化や読者など固定層への痛烈な罵倒等、作品のテーマとしてタブーとされている物を扱う事が多い。ことにカニバリズムにはこだわりがあるのか多く扱われており、自身の作品をパロディ的にとらえた『浦賀和宏殺人事件』においても「あいつの小説、なんかある度にすぐに人を殺して食うんだよ!」という台詞がある。


なるほど、なるほど。

こういう人だと割り切ればいいんだ。

偏りを認めた上で、パロディにしてしまう遊び心は好きです。



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12:17 浦賀 和宏 | コメント(0) | トラックバック(1)
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