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クローバー・レイン / 大崎 梢

2012/12/14
4591129667クローバー・レイン (一般書)
大崎梢
ポプラ社 2012-06-07

by G-Tools

作家=小説を書く人。

文芸編集者=小説のためになんでもする人。

老舗の大手出版社に勤める彰彦は、ある作家の素晴らしい原稿を偶然手にして、どうしても本にしたいと願う。

けれど会社では企画にGOサインが出なくて――。

いくつものハードルを越え、本を届けるために、奔走する彰彦。

その思いは、出版社内の人々に加えて、作家やその娘をも巻き込んでいく。

本に携わる人たちのまっすぐな思いに胸が熱くなる一作。 内容紹介より



何を見てこの本を予約したのか、今回もすっかり忘れてしまったけれど、お初大崎梢です。

大手出版社に勤めながら、大手ならではのジレンマに苦しむ、若き編集者の青春ストーリー。

売上が計算できる本しか出版されず、どんなに内容が良くても、計算できない本は出版されない現実。

そんな常識を覆すべく奮闘する青春物語。


出版社業界の裏の世界が垣間見れる小説は多い。

今回の場合、裏の世界ももちろんあるが、ほとんどは王道のど真ん中。

原稿がいかにして一冊の本になるのか。

その過程が事細かに描かれている。


大手が出版するのは、現在注目を浴びている作家の、確実に売れる本、のみ。

小さな出版社には、良い条件はそう揃わないので、あの手この手で戦略を練る。

大手が出した評判の良かった単行本を、カバー替えして文庫化するタイミングを虎視眈々と狙っていたり。

出版社同士の駆け引きもまた面白い。


まだ無名の若手の方が営業戦略は練りやすい。

すでに名前が落ちてしまった作家ほど、出版しずらいものはないらしい。

どんなに名前が落ちていても、自分が信じた本を世に出したい。

王子と呼ばれるアイドル的存在の営業マンなどの力を借りて、わずかな可能性に賭ける展開は面白い。


心の奥に抱えたもやもやを解きほぐしながら、優しく歩み寄る丁寧さ。

自分の生い立ちや、作家の過去を交えて、単純な青春小説にはならない細やかさがある。

あるが、もう一歩深く、踏み込んで欲しかった。

細かな傷の表面を行ったり来たりしている時間が長く感じてしまう。

十分面白いと思うし、個性的なキャラも出ているが、心が震えるまではいかない。



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11:57 大崎 梢 | コメント(4) | トラックバック(1)
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