05月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫07月

スポンサーサイト

--/--/--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:-- スポンサー広告

北斗 ある殺人者の回心 / 石田 衣良

2013/03/05
4087714640北斗 ある殺人者の回心
石田 衣良
集英社 2012-10-26

by G-Tools

孤独な殺人者ができるまで。

衝撃の青春小説。

両親から壮絶な虐待を受けて育った少年、北斗。

初めて出会った信頼できる大人を喪ったとき、彼の暴走が始まる……。

孤独な若者の内面に深く切り込む、著者渾身の長編問題作。内容紹介



残酷な幼児虐待から始まった物語。

両親から虐待を受けている少年:北斗が、いずれ殺人を犯すであろうことは、タイトルから分かる。

分かるから、読んでいて辛いものがあった。

抱きしめられることなど一度もなく、生きていて良かったなんて感じたことのない少年に、どんな未来があろうか。


この子は何も悪くはないのに。

生まれてきたことへの肯定感を感じたことがない北斗を、将来に光があると導くことはとても困難で。

連鎖的に虐待してしまうようになるのか、無慈悲に人を殺めてしまうのか。

先を考えると、やりきれない気持ちがする。


だが物語はもっと深く、長かった。

里親として引き取ってくれた母との出逢い。

殺人を犯すに至るまでの苦悩。

長期的な裁判の中で、様々な角度から北斗に光を当て、自分を見つめなおす時間を与える。


自分の存在を消そう消そうとして口を閉ざす北斗。

感情の出し方が分からない。

愛し方も愛され方も分からない。

北斗の淡々とした描写は作り込みすぎていなくて、尚のこと胸に迫りました。


幼児虐待、児童相談所、加害者、被害者、裁判員制度。

多くの問題を漏らすことなく、とても上手く絡ませていると思う。

著者の作品は数多く読んでいますが、久しぶりに石田衣良を読んだ気になりました。

その中でもとても印象的な、忘れられない作品となりそうです。



押していただけたら、とても幸せです。
宜しければ、応援ポチどうぞよろしくお願いします。
    にほんブログ村 その他日記ブログ のほほんへ
スポンサーサイト
19:17 石田 衣良 | コメント(2) | トラックバック(0)

コンカツ? / 石田 衣良

2012/11/19
4163812806コンカツ?
石田 衣良
文藝春秋 2012-04

by G-Tools

結婚相手の条件は容姿?

経済力?

それともセックス!?

アラサー4人組が理想の男探しにのりだす。 内容(「BOOK」データベースより)



なんて内容の薄そうなあらすじでしょう。

表紙の雰囲気そのまま、かなり軽いタッチのコンカツ話。

石田衣良の作品にしては、とても軽く、ある意味ガサツで、繊細さは感じられない。

本気で婚活をしている人が読むと、イラッとするかもしれない。


だって、4人とも美人なんだもの。

その上スタイルも良く、仕事も充実して、高給取りなんて。

合コンでは、上から目線で男を品定め出来る立場の女。

この設定に同調しろと言われても、心の狭い私には困難な事だ。


男性に連れて行ってもらう恵比寿、青山のディナー連発ですが、イマイチ美味しそうには映らない。

バブリーな描写が、余計に女性たちを安っぽく見せる気がするのだが、それも計算だったらすごいです。

全体的に悲壮感はなく、品定めをし過ぎた挙句、基準が分からなくなる迷子加減が可笑しい。


深く考えることなく結婚した方が良いと言うのは一理ある。

考えすぎたとき、自分の損得勘定が働かない人なんていないから。

さんざん婚活した挙句に、理想とは違う男に落ち着くのは、よくある話。

たとえそうであっても、理想とは全然違っても、十分いい男なんだから、やっぱりバブリーな話だ。

気楽にさらっと読めるので、頭を使いたくない時、十分楽しい一冊でもあります。


押していただけたら、とても幸せです。
宜しければ、応援ポチどうぞよろしくお願いします。
    にほんブログ村 その他日記ブログ のほほんへ
19:34 石田 衣良 | コメント(2) | トラックバック(0)
 | HOME | 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。