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午前三時のルースター / 垣根 涼介

2013/02/10
4163192506午前三時のルースター
垣根 涼介
文藝春秋 2000-04

by G-Tools


旅行代理店勤務のおれは失踪した父親を探す少年に同行し、ベトナムを訪れる。

現地でおれたちが知った切ない真実とは…。

大型新人登場。

サントリーミステリー大賞受賞作、読者賞ダブル受賞。 内容(「BOOK」データベースより)



久々に垣根涼介を読みましたが、デビュー作はこんな感じだったのかと驚きました。

父親の失踪の真相を突き止めたい跡取り息子の高校生。

何故か少年を連れてベトナムへ行く羽目になった、旅行代理店のコンダクター長瀬。


この物語の魅力は、長瀬の人との距離の取り方にあると思う。

人をじっくり観察し、ここぞのタイミングで懐に入り、相手の心を掴んでしまう。

自分に足りない能力を、次々と補強してチームを作り上げる様が、作品の軸となっている。


…にしてもです。

空手の有段者ぐらいで、軍隊上がりの集団や、売春をあっせんする業者と立ち回るのは無理がある。

そもそも一般サラリーマンや暇を持て余した友人が、危険に立ち向かっていく理由がない。

少年の生い立ちに肩入れしたとしてもだ。

垣根涼介は、近畿日本ツーリスト勤務時代に、この小説を書いたのだそう。

現役コンダクターならではのマニアックな知識を交渉術に活かした方が、リアリティはあったと思う。


全体的にパーツが絡まっていないのも残念な部分。

前半部分で描かれた細かな人間関係が、最終的に生きてくることはない。

あった方が良かったとは思うが、他の理由でも問題なく成立する話。

ハードボイルドに必要な要素は、まんべんなく散りばめられているが、装飾にしか見えないのが辛い。



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15:24 垣根 涼介 | コメント(0) | トラックバック(0)
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