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しずかな日々 / 椰月 美智子

2013/03/11
しずかな日々しずかな日々
(2006/10/03)
椰月 美智子

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人生は劇的ではない。

でも、どんな人にもその人生を生きる誇りを得る瞬間がある。

少年の姿をていねいにトレースした、やさしい目線あふれる健やかな小説。

第23回(2007年) 坪田譲治文学賞受賞



中学入試に良く出題される作品として注目される作品。

行儀のいい物語なんだろうなぁ、などと軽い気持ちで読んでみたら、とても素敵な作品でした。

湯本香樹実の「夏の庭―The Friends」に少し雰囲気が似ています。

正統派ですから、夏休みの読書感想文向きでもありますね。

空気が柔らかく瑞々しくて、これぞ児童文学というような温かい作品でした。


小学5年生の僕には友だちがいない。

いや、そもそも友達とはどういう存在なのかがよく分からない。

母子家庭なので、世界はいつも母さんと僕の二人っきりだった。


そんな僕に出来た、初めての大切な友だち。

僕より仕事を選んだ母と離れ、一緒に暮らすことになったおじいさん。

やりきれない思いも、おじいさんや友達を過ごすうちに、光を帯び、温かいものへと変わっていく。


おじいさんの炊く白いご飯。

丁寧に取った出汁。

自家製のお漬物に、熱い日本茶。

磨くほどに心地よい空間となる縁側。


細やかな描写はとても美しく、少年たちの会話の明るさに救われる。

人生はそれほど華やかではなく、おおよそは冴えない毎日の連続。

だけれど、そんな日々を支えてくれるのは、豊かな愛すべき過去なのかもしれない。

少年時代の思い出だけで終わらせず、大人になって振り返る僕の目線が交わることで、過去がより一層眩しく光る。



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14:36 椰月 美智子 | コメント(4) | トラックバック(0)
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