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更年期少女 / 真梨 幸子

2013/07/22
更年期少女更年期少女
(2010/03)
真梨 幸子

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池袋のフレンチレストランに集まったのは、往年の人気少女漫画「青い瞳のジャンヌ」をこよなく愛する「青い六人会」。

無様に飾り立てた中年女性たちが、互いを怪しい名前で呼び合い少女漫画話と噂話をするだけの定例会だったはずが…。

いつのまにやらメンバーの度重なる失踪、事故死、腐乱死体発見!

ヒロインになりたい女たちの、暴走ミステリ。



igaigaさんの所で紹介されていて、インパクトありすぎの表紙とタイトルに、速攻図書館予約してしまいました。

本当にあらすじ通り、暴走ミステリだ。

初っ端からがっつり首をつかまれてしまった。


40~50代らしきおばさん達が、池袋の高級レストランで5000円のランチ。

髪型は縦巻きロール、着飾ったドレスに、貴婦人のような言葉づかい。

ミレーユ、ガブリエル、シルビア…

昔懐かし少女漫画にありそうなハンドルネームで呼び合う。

そりゃ、給仕のお兄さんの顔もゆがむわな。


少女漫画全盛期に心奪われた世代。

彼女たちが更年期になり、仕事はなく、子どもは思い通りにならず、夫からは気にも留められない空しさ。

空っぽの心を埋めたのは、昔憧れだった少女漫画のファンクラブ。

ファンクラブなんて入っているだけなら可愛いものの筈だった。

しかし幹部たちの集まりはエスカレートし、殺人事件へと発展してしまう。


母親の年金を充てにし、パチンコ通いをする無職の娘。

娘の親であることだけにしか自分の存在意義を見いだせず、いつまでも娘を甘やかしてしまう母。

互いが依存し合い、現実逃避を繰り返し、もつれ合うように落ちていく。

自分の子育ては間違っていなかったと信じたい気持ちもあるだろう。

だけど、母親の闇の方がもっと深くて悲しかった。


ミステリだけれど、物語がミステリだったという読後感はない。

もちろん犯人はこうだったのか!とか思うのだけれど、それ以外の部分で胸に引っかかるものがある。

韓流スターにはまったり、少女漫画の世界に陶酔したり、何かがないと、何かがないと。

おばさん達の姿は、子どもが自立した頃、私もきっと通る道だ。

他人ごとではないと思っているから、読んでいて痛い。


それにしても、「更年期少女」というタイトルは素晴らしすぎる。

設定が整った段階で、この小説は大成功だと思う。



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21:38 真梨 幸子 | コメント(8) | トラックバック(0)
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