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検察側の罪人 / 雫井 脩介

2015/01/13
検察側の罪人検察側の罪人
(2013/09/11)
雫井 脩介

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検事は何を信じ、何を間違えたのか。

東京地検のベテラン検事・最上毅と同じ刑事部に、教官時代の教え子、沖野啓一郎が配属されてきた。

ある日、大田区で老夫婦刺殺事件が起きる。

捜査に立ち会った最上は、一人の容疑者の名前に気づいた。

すでに時効となった殺人事件の重要参考人と当時目されていた人物だった。

男が今回の事件の犯人であるならば、最上は今度こそ法の裁きを受けさせると決意するが、沖野が捜査に疑問を持ちはじめる―。

内容(「BOOK」データベースより)



かなり感想が難しい物語のように思います。

この本が面白いかとうかといえば確実に面白い。

だがあまりにも強引な展開に、心が伴いきれない部分もありました。


のうのうと逃げおおせた犯人を前にして、たとえ時効が成立していたとしても、どうしても目を瞑ることが出来ない。

プライベートな自分と、仕事の自分との狭間で、いけないことと分かっていながら、判断を誤ってしまう。

犯人を捕まえる職業を選んでおきながら、法を前にして、手の届く犯人を捕まえられない辛さ。

純粋な正義感があるからこそ、割り切れなかったのだと思います。


ただ根本的に、この事件で殺人を犯すだけの理由は本当にあったのか、そこがどうしても疑問に残ります。

経験を積んだ検察側のエリートが、証拠捏造、殺人、ここまでするだろうか。

大切なものすべてを犠牲にしてまで、一線を越えてしまうとは。


周りの設定がしっかりしている分だけ、若干偏り気味の走り方が残念でした。

それでも、検察側の後輩が検察を辞めてまで真実をあばくくだりはとても面白いです。



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17:41 雫井 脩介 | コメント(2) | トラックバック(0)
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