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GOSICK-ゴシック- / 桜庭 一樹

2011/11/08
4829162295GOSICK―ゴシック (富士見ミステリー文庫)
桜庭 一樹 武田 日向
富士見書房 2003-12

by G-Tools


前世紀初頭、ヨーロッパの小国ソヴュール。

極東の島国から留学した久城一弥は、聖マルグリット学園の図書館塔で奇妙な美少女・ヴィクトリカと出会った。

彼女の頭脳は学園の難事件を次々解決してゆくが、ある日ヴィクトリカと一弥は豪華客船に招待され、そこで本物の殺人事件に遭遇してしまう。

やがて彼ら自身に危機が迫ったとき、ヴィクトリカは―!?

直木賞作家が贈る、キュートでダークなミステリ・シリーズ。

内容(「BOOK」データベースより)



桜庭一樹がライトノベルとして書いたシリーズの第一作。

中高生向けの軽いミステリですが、長期シリーズ化を見越した、魅力的なキャラが光ります。 


学園内の図書館塔の最上階。

秘密の部屋で、大量の書物を同時に読む天才美少女、ヴィクトリカ。

帝国軍人の三男として育てられながらも、どこか頼りない極東からの留学生、九城一弥。

貴族出身のグレヴィール警部に、いつも手を繋ぎスキップして登場する部下。

髪型から声までしっかりと個性が確立され、彼らの過去にはまだまだ謎が残る。

シリーズとして、これから先が楽しみな終わり方でもありました。


登場人物の会話は、古典的なアニメを見ているかのように軽い。

擬音とマークの連発で、漫画チックに仕立てられている。

ミステリとしての難解さもなく、桜庭一樹を読もうと思って気合を入れると、肩透かしを食らいます。


それでも読んでしまうのは、ヴィクトリカがどうも気になるから。

言動は奇天烈で、周囲には冷たく無関心。

それがいざとなると、いとも簡単に事件を解決に導き、その結果には何の頓着もない。

稀有の才能を持つ少女が、ほんの一瞬見せる幼さ。

このツンデレ度合が、たまらなく可愛い。


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14:31 桜庭 一樹 | コメント(2) | トラックバック(0)

少女七竈と七人の可愛そうな大人 / 桜庭 一樹

2010/09/21
4048737007少女七竈と七人の可愛そうな大人
桜庭 一樹
角川書店 2006-07

by G-Tools

川村七竈十七歳はたいへん遺憾ながら、美しく生まれてしまった。

鉄道を愛し、孤高に生きる七竈。

淫乱な母は、すぐに新しい恋におちて旅に出る。

親友の雪風との静かで完成された世界。

だが可愛そうな大人たちの騒ぎはだんだんと七竈を巻き込んで…



辻斬りのように男遊びがしたいな、と思った。

こんな大胆な台詞から始まる物語の語り手は、七竈の母親。

言葉とは対照的に、平凡で何ら特徴のない女性です。

話の主役は七竈ですが、私はこのどうにもならない、自分を持て余し気味な母が好きです。

きっと不器用ながら自分をずっと探しているからでしょうか。


町の誰もが知っている淫乱な母を持ち、誰もが振り向く美しさに生まれた孤独な七竈。

母を取巻く大人たちの微妙な空気。

それでも母を慕う幼女のような気持ち。

叶わないと分かっていて言葉にも出さない思い。

切なく、悲しい話も、登場人物のおかしな語り口調で、可愛く生き生きとして、独特な空気が流れます。

鉄道模型を眺める描写も良いですね。美人と「テツ」が絶妙。

まさに桜庭一樹!!という感じの作品です。


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19:49 桜庭 一樹 | コメント(4) | トラックバック(1)

私の男 / 桜庭 一樹 

2010/09/13
4163264302私の男
桜庭 一樹
文藝春秋 2007-10-30

by G-Tools

お父さんからは夜の匂いがした。

狂気にみちた愛のもとでは善と悪の境もない。

暗い北の海から逃げてきた父と娘の過去を、美しく力強い筆致で抉りだす著者の真骨頂『私の男』。

第138回(平成19年度下半期) 直木賞受賞  出版社 / 著者からの内容紹介



結婚を間近に控えた、美しいが目立たない女、花。

優雅で色気がある、どこかうらぶれた養父、淳悟。

暗い北の海から逃げてきた父と娘は、世間からぽっかり浮かび上がっていた。

物語はアルバムを逆から捲るように、二人の過去へと遡る…


事前に議論がなされていたように、社会的に決して超えてはいけない一線を、ひょいと越えてしまった感があり、

引っかかるものはあると思います。

ミステリーとしては陳腐ですし、花の心が小学4年生の割には、「成熟した女」過ぎるかな。

その上でこの狂気な世界に引き込む力はすごいです。


時代を遡ることによって明かされる過去。

時期によって語り手が変わることで目線が変わり、なお二人が世間から浮かび上がります。

性的な描写が多いながらストレートすぎない表現で、全体的に美しい印象にまとまっています。

一方、匂いが要所でまとわりつき、とてもエロティック

何だかんだ言いながら、ストーリーは面白く、腐野淳悟の色気はやはり美しい


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01:18 桜庭 一樹 | コメント(0) | トラックバック(0)
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