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花の鎖 / 湊 かなえ

2013/02/18
416329970X花の鎖
湊 かなえ
文藝春秋 2011-03-08

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元英語講師の梨花。

結婚後、子供ができずに悩む美雪。

絵画講師の紗月。

3人の女性の人生に影を落とす謎の男「K」。

感動のミステリ。 内容紹介



湊かなえ独特の理解不能な毒気は薄れ、ミステリとして新たな挑戦が垣間見える作品です。

あの毒がたまらないひとには物足りないらしい。

しかし私は、あの毒が気持ち悪いと思っているので、これぐらいの方が歩み寄りやすく感じました。


三人の女性それぞれの語りで始まる物語は、どこで繋がり絡むのかとワクワクする。

もしかして、もしかして…

と、物語の半分ぐらいで、筆者の狙いに気づくと思います。


気付いてからも、人間関係があまりにもややこしいので、目を閉じで関連性を整理しなければならない。

仕掛けはとても面白いけれど、読み手が没頭して楽しめるほど誘導は上手くない。

こちらもフル回転で歩み寄らなければ、読む速度で内容が付いてこないのが辛い。


3人を同じ温度の語りで書き分けるのはやはり難しいと思う。

絵画、きんつば、山、コスモス、リンドウ、K…

キーワードが多発するので、全体的に新鮮味がなく既視感を感じてしまう。



ずっと以前に予約していた「境遇」と「花の鎖」。

たまたま同じ日に図書館から届きました。

「境遇」はとてもじゃないがお勧めできない作品。

「花の鎖」の方が単純に物語として成立はしている。

好きかどうかと言えば、湊かなえはやはり好きではないが、ミステリとしての骨組みは好きだった。



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19:02 湊 かなえ | コメント(0) | トラックバック(0)

境遇 / 湊かなえ

2013/01/15
4575237396境遇
湊 かなえ
双葉社 2011-10-05

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主人公は36歳のふたりの女性。

政治家の夫と幸せな家庭を築き、さらに絵本作家としても注目を浴びる主婦の陽子。

家族のいない天涯孤独な新聞記者の晴美。

ふたりは親友同士であるが、共に生まれてすぐ親に捨てられた過去を持つ。

ある日、「真実を公表しなければ、息子の命はない」という脅迫状とともに、陽子の息子が誘拐された。

真実とは一体何なのか ……。

犯人の示す「真実」が明らかになるとき、ふたりの歩んできた境遇 =人生の意味が改めて浮き彫りになっていく。



いつも通りの独白タイプのミステリです。

他のタイプもそろそろ出たかしらと思って久々に手に取りましたが、湊かなえの形は同じだった。

悪いことに、内容は今までよりさらに薄くなっている。


親に捨てられて孤児院で育ったとしても、その後の人生は各々違う。

育ての親に満足していても知りたいのは自分の生い立ち、ルーツ。

調べていくうちに現れてきたのは、思いもよらない自分の形。


犯人もラストも、前半で想像していた通りだった。

探りながら読むタイプではなくても想像できる範囲。


元々湊かなえの作品には、凡人の悪人が登場しがち。

悪人だっていい。

でも魅力的でなくては。


期待以上に心の美しい人物も登場する。

いい役どころなのに、全く魅力的でないとはどういうことだ。


今までも彼女の描く人物で好きだと思うことはなかった。

それでもストーリーにはドキドキさせられ、引き込まれるものがあったはず。

今回もそれもない。

なぜこれがドラマ化されるほど、注目を浴びたのだろう。




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14:32 湊 かなえ | コメント(6) | トラックバック(0)

夜行観覧車 / 湊 かなえ

2012/04/23
4575236942夜行観覧車
湊 かなえ
双葉社 2010-06-02

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父親が被害者で母親が加害者―。

高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。

遺されたこどもたちは、どのように生きていくのか。

その家族と、向かいに住む家族の視点から、事件の動機と真相が明らかになる。

『告白』の著者が描く、衝撃の「家族」小説。 内容(「BOOK」データベースより)



高級住宅地「ひばりが丘」で起きたエリート一家殺人事件。

事件を絡めた家族小説とあるが、これは本当に家族小説なのだろうか。


殺人事件の起きた家族の向かいに住むのは、ごく平凡な一家。

区画整理の半端な土地を手に入れ、ひばりが丘に住めるようになった。

小躍りした母は、土地に合わせ背伸びをし、娘を思いつきで中学受験させるも失敗。

娘は母親を罵倒し癇癪を起こすが、家の中でしか暴れられない軟弱さ。

隣に住むのは、ひばりが丘ブランドに固執し、相応しくない者を排除しようとするお婆さん。


心の醜い者の集まり。

登場人物の誰にも、心を寄せることが出来なかった。

何度読みながら思ったことか。

ひばりが丘がなんぼのもんじゃい


事件前後の流れは、ひばりが丘に住む3軒の家、それぞれの視点から書かれる。

当然シーンはかぶる。

同じ状況を視点を変えるから面白いはずなんだが、どうもその効果が薄い。

みんな似たり寄ったりなんだもん


誰もがみんな自分本位。

自分が大事で、相手を思いやる気持ちの欠片もない。

たまにまともらしき事もあるが、結局は自分可愛い選択をする。


さらっと簡単に読める本です。

これが狙いなんだろうが、読後感は悪い。

人の不幸は蜜の味気分の時には、こんなものを読んで「ふふん」と思ったりも出来るかもしれない。

たとえそうであっても、買うほどの本ではないと思う。



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11:29 湊 かなえ | コメント(6) | トラックバック(0)

往復書簡 / 湊 かなえ

2011/01/28
4344018834往復書簡
湊 かなえ
幻冬舎 2010-09-21

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あれは本当に事故だったのだと、私に納得させてください。

高校卒業以来十年ぶりに、放送部の同級生が集まった、地元での結婚式。

女子四人のうち一人だけ欠けた千秋は、行方不明だという。

そこには五年前の「事故」が影を落としていた。

真実を知りたい悦子は、式の後日、事故現場にいたというあずみと静香に手紙を送る―(「十年後の卒業文集」)。

書簡形式の連作ミステリ。内容(「BOOK」データベースより)




内容が連作ではなく、「手紙」が共通項の中短編集という方が相応しいかな。

メールが日常の現在、手紙だけのやり取りで進むミステリは新鮮。


「十年後の卒業文集」

手紙は筆跡さえ誤魔化せれば、他人になりすますことが出来る。

この差出人は一体誰?

そんな感覚的な違和感を、上手く利用したお話。

女子の長い手紙のやりとりが身体に合わず、読むのにかなり苦戦しました。

学生時代を振り返りながら、女同士の腹の探りあいは、なかなかの気持ち悪さ(笑)

ああ、女って、回りくどいのよね。

ミステリとしてどうなのかな、ちょっと不安な一作目。


「十五年後の補習」

国際ボランティア隊として海外に赴任した彼と、過去の記憶が一部欠如した彼女。

手紙のやり取りから紐解かれる、過去の記憶。


手紙は相手に届くまでに、タイムラグが生じる。

そして、返事を待つ長い時間は、そのまま相手を想う時間へと変わる。

普段なら決して口に出来ない、ロマンティックな言葉も手紙なら書けてしまう。


簡易なメールにはない、手紙の利点を巧みに使いこなしたミステリ。

これぞ「往復書簡」という名にふさわしいお話。

手紙ならではの良さがストレートに映える作品が、ラストに来たのが嬉しい。

ミステリとしても恋愛としても、心惹かれる面白い作品です。


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17:00 湊 かなえ | コメント(4) | トラックバック(1)

Nのために / 湊 かなえ

2011/01/22
4488024556Nのために
湊 かなえ
東京創元社 2010-01-27

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「N」と出会う時、悲劇は起こる―。

大学一年生の秋、杉下希美は運命的な出会いをする。

台風による床上浸水がきっかけで、同じアパートの安藤望・西崎真人と親しくなったのだ。

努力家の安藤と、小説家志望の西崎。

それぞれにトラウマと屈折があり、夢を抱く三人は、やがてある計画に手を染めた。

すべては「N」のために―。

タワーマンションで起きた悲劇的な殺人事件。

そして、その真実をモノローグ形式で抒情的に解き明かす、著者渾身の連作長編。内容(「BOOK」データベースより)




事件は解決し、犯人の刑も既に確定。

10年前の事件を、当事者それぞれが振り返り、あの時を語る。

同じ現場にいた面々の語りで、情景が繋がっていく様はとても面白い。

誰が、誰の為に…


登場人物の設定はとても個性的なのに、その人物像は何故かリアルに浮き上がってこない。

人物描写があいまいで、友人の「安藤」は、かなり長い間女だと勘違いしてしました。


それでも、生い立ちが複雑に尾を引き、惹き付けられる所がたくさんある。

小説家志望の西崎が書く、過去に受けた虐待をモチーフにしたストーリーは強烈。


…飼っている小鳥が自らの意思で焼き鳥になるよう、空腹にさせて熱したオーブンに誘導する…


そんなブラックユーモアな小説は、湊かなえ色が強く、とても良いアクセント


各章それぞれ、良いところは必ずあるのだけど、全体を見れば強弱のない平坦さが気になる。

もったいない、ああ、もったいない…。(湊かなえが好きだからこそ、こう言いたくなるのです)


相変わらずのどろどろさ。

行くなら、行ききってしまえば良いのに。


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17:00 湊 かなえ | コメント(6) | トラックバック(1)
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