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儚い羊たちの祝宴 / 米澤 穂信

2012/08/17
4103014725儚い羊たちの祝宴
米澤 穂信
新潮社 2008-11

by G-Tools


優雅な読書サークル「バベルの会」にリンクして起こる、邪悪な5つの事件。

恐るべき真相はラストの1行に。

衝撃の暗黒ミステリ。 内容紹介より



いつものようにあらすじも知らずに読み始めたら、ストーリーのどこかに既視感が。

全く同じ話しではないんだけど…

そうだ!

「Story Seller」に書かれていた、米澤穂信の「玉野五十鈴の誉れ」だ。

人気作家の共著「Story Seller」の中で、一番光っていたあの作品。

話しは違うのに、雰囲気がそれに似ているんだ。


「儚い羊たちの祝宴」は連結短編集で、その中に「玉野五十鈴…」が含まれているらしい。

だから雰囲気が似ているのね。

全然知らないで読むと、こんな発見が新鮮で楽しい。


重みのある中編並みのストーリーが、少しずつ細い糸で繋がっていく。

クラシカルで上品で恐ろしい


各章の主役は、名家の屋敷に仕える使用人。

閉鎖的な空間でのおどろおどろしさは、米澤穂信の得意技。

「インシテミル」も同じ閉鎖空間ですが、カラーは全く違い、この変貌ぶりにも驚きます。


ラストの章は受け付けない人もいるかもしれない。

最後の流れが想像ついた瞬間、ふっと背中が寒くなった。

忘れちゃいけない。

この人はミステリー&ホラー作家だった。


悪趣味の一言で片づけることも出来るが、それでも好きなんだなこの話

ただ快楽のために延々と人を殺し、読んだ読者も快楽を感じてしまうようなホラーは、全く好きではないが。

重厚な雰囲気は上級で、これはとても好き。

-幻想と現実とを混乱してしまう儚い者たちの聖域-

読書を愛する者たちの集い「バベルの会」定義に唸ってしまう。



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10:00 米澤 穂信 | コメント(0) | トラックバック(0)

インシテミル / 米澤 穂信

2012/07/24
4163246908インシテミル
米澤 穂信
文藝春秋 2007-08

by G-Tools


「ある人文科学的実験の被験者」になるだけで時給十一万二千円がもらえるという破格の仕事に応募した十二人の男女。

とある施設に閉じ込められた彼らは、実験の内容を知り驚愕する。

それはより多くの報酬を巡って参加者同士が殺し合う犯人当てゲームだった―。

いま注目の俊英が放つ新感覚ミステリー登場。内容(「BOOK」データベースより)



あらすじを読んで、おどろおどろしいホラーを想像していました。

予め準備されたクローズド・サークルで、賞金目当てに誰かが殺人を犯すのですから。

しかし意外なほど軽い。

陰湿さや戦慄の恐怖もありながら、テンポ良く一気に読める娯楽小説でした。


米澤穂信の主人公らしく、メインに据えられるのは草食系文系男子

サブには、お金のために殺し合う場には全くそぐわない、育ちの良いお嬢様。

彼らの持つ力の抜けた軽妙さが、このゆるい雰囲気を作り出す。


12人が同時に登場して、そのほとんどが大学生となれば、人物像はごっちゃになりがち。

確かにややこしくはありますが、この条件ではずいぶん読みやすく書き分けられていると思います。


ミステリとして内容が物足りないとの意見が多いのですが、私はそんなに嫌いじゃないんだな。

これは、ミステリ要素を含んだ娯楽小説として単純に楽しみたい。

設定そのものが、王様のお遊びなんですから。

もちろん立派な筋書きや、唸らせるほどのトリックも、あったに越したことはないんだけど。

中高生にもお勧めの軽快なミステリです。


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12:58 米澤 穂信 | コメント(0) | トラックバック(0)

氷菓 / 米澤 穂信

2010/10/08
4044271011氷菓 (角川文庫)
米澤 穂信
角川書店(角川グループパブリッシング) 2001-10-31

by G-Tools

何事にも積極的には関わろうとしない“省エネ”少年・折木奉太郎。

なりゆきで入部した古典部の仲間に依頼され、日常に潜む不思議な謎を次々と解き明かしていくことに。

さわやかで、ちょっぴりほろ苦い青春ミステリー 。

第五回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞受賞



ストーリー・セラーを読んでとても印象に残った米澤穂信。

人気作家7名の中にあっても、ある種独特の光り方をしていました。

ストーリー・セラーのページへはこちらから

私は気に入ったらまず処女作を読んでみるのが常で、今回も米澤穂信のデビュー作からスタートです。

主人公が省エネ性格であることが一因なのですが、暑苦しくない文系青春小説です。

あまりのスロースターターぶりに、前半の謎解きは拍子抜けしますが、それでもラストにかけて、きっちり登ってきてくれます。

たぶん米澤 穂信自身が、はっきりとした分かりやすさを好まないのでしょう。

声なんて決して張り上げない終わりが、私はとても好みです。

心地よい読後感を味わえる作品なのです。


私は「角川スニーカー文庫」で読みましたが、このあとがきなんてかなり可笑しかった。

こんなのあり?

処女作でこのレベルはすごいと思いますが、ストーリー・セラーに含まれる「玉野五十鈴の誉れ」はもっとお勧めです。


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17:26 米澤 穂信 | コメント(2) | トラックバック(0)
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