08月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫09月

スポンサーサイト

--/--/--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:-- スポンサー広告

パイロットフィッシュ / 大崎 善生

2011/06/17
4048733281パイロットフィッシュ (文芸シリーズ)
大崎 善生
角川書店 2001-10

by G-Tools


人は、一度巡り合った人と二度と別れることはできない――。

午前二時、アダルト雑誌の編集部に勤める山崎のもとにかかってきた一本の電話。

受話器の向こうから聞こえてきたのは、十九年ぶりに聞く由希子の声だった……。

記憶の湖の底から浮かび上がる彼女との日々、世話になったバーのマスターやかつての上司だった編集長の沢井、同僚らの印象的な姿、言葉。

現在と過去を交錯させながら、出会いと別れのせつなさと、人間が生み出す感情の永遠を、透明感あふれる文体で繊細に綴った、至高のロングセラー青春小説。

吉川英治文学新人賞受賞作。




心地良くすんなりと入る作品です。

大崎善生は透明感、透明感と言われますが、それだけだとも感じません。

ベールの向こうのようなピュアな美しい世界と、アダルト雑誌の雑多な編集部。

それに過去と現在が入り混じり、なかなかの楽しさです。


ちょっと唐突な展開もありますが、座り心地の悪さも含め、まとまり切らないことを楽しみたいなと思います。

これで綺麗にまとめすぎてもつまらないし。


別れてしまった人も、もう会えない人も、ちゃんとどこかに繋がりがあり、永遠の別れはない。

読み終わって、また最初に戻って……

うんうん、そうだよね。


押していただけたら、とても幸せです。
宜しければ、応援ポチどうぞよろしくお願いします。
    にほんブログ村 その他日記ブログ のほほんへ
スポンサーサイト
17:11 大崎 善生 | コメント(0) | トラックバック(0)

アジアンタムブルー / 大崎 善生

2011/01/13
4048734105アジアンタムブルー
大崎 善生
角川書店 2002-09

by G-Tools


「私が死んでも…」そう言って、葉子は声を詰まらせた。

そして、声を振り絞るようにして続けた。

「優しい人でいてね」

愛する人が死を前にした時、いったい何ができるのだろう。

喪失の悲しみと“優しさ”の限りない力を描き出した、本年最高の恋愛小説。内容(「BOOK」データベースより)



ある方にお勧め頂いての初・大崎善生です

愛する妻を失った僕の再生物語。

こんな風に書いてしまうと、軽いストーリー思われてしまうかも。

でもこの本の素晴らしさは、現実的な絶望を取巻く、練り込まれた背景とのバランスに。


アジアンタムは霧吹きでマメに水をあげなければ、ちりちりに葉を丸めて枯れてしまう。

そんなアジアンタムの、手を掛けていても、急に萎れてしまう脆さ。

何度教えられても覚えられない鳥の名前。


本来メインではないストーリーが、一つ一つとてもきっちりとした輪郭があり、どこまでも美しい。

さらりと登場する脇役も皆、魅力的。

個人的には、ヌードモデル派遣事務所の早乙女さんが大好き。

あんな傑作な女性は久しぶり。(まあ女性受けしかしないでしょうが…)


とっても清潔そうな純愛物だけれど、パーツはレベルが高い高級品

泣けちゃう感動物語の中に、「やられた!」と思わせるクスリとした笑いがあり、心憎い一冊です。


押していただけたら、とても幸せです。
宜しければ、応援ポチどうぞよろしくお願いします。
    にほんブログ村 その他日記ブログ のほほんへ
11:47 大崎 善生 | コメント(2) | トラックバック(0)
 | HOME | 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。