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ほんとのこと言えば?  / 佐野洋子対談集

2013/11/03
ほんとのこと言えば? ---佐野洋子対談集ほんとのこと言えば? ---佐野洋子対談集
(2013/04/18)
佐野 洋子

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人気絵本作家・エッセイストの佐野洋子の対談集。

小沢昭一、河合隼雄、明石家さんま、谷川俊太郎、大竹しのぶ、岸田今日子

おすぎ、山田詠美、阿川佐和子を相手に行った抱腹絶倒のベスト集。



離婚されてしまったけれど、当時夫であった谷川俊太郎さんとの対談に興味がありました。

絵本界では王道の谷川さんと、我が道を行く佐野さん。

お二人の作品から、夫婦となるべくしてなったような共通項が、私には見つけられない。

どんなご夫婦だったのだろう?


今回対談を読んで、別々の世界の存在だったからこそ、ご夫婦になられたことが分かった。

お坊ちゃまで苦労知らず、擦れたところのない谷川さんに、「お前は本当に人非人だ」と批評する佐野さん。

モテないモテないという佐野さんに、「好きだ」とか「愛している」しか言えない谷川さん。

互いの存在を認め合い、でも交わりきらず。

会話の端々から愛が溢れ、とても素敵な関係でした。


また、山田詠美との対談も興味深いものでした。

山田詠美の作品は、甘さの欠片もなく、刃が尖り、常に命がかかっているかのよう。

そんな作品を、佐野さんは以前から気に入っておられたようです。

「大体男の人と別れるのって、相手が死ぬか、刑務所に入るか、強制送還されるかで…」なんてさらりと言う。

ぶっ飛んだ相手に一定の温度で楽しそうに聞く佐野さんが、とても大人で格好いい。


最後に、おすぎとの対談はかなり笑ってしまいました。

村上春樹作品を、「水面の美しさだけをパーッと拾い上げちゃった、気持ちいいことばかり書いてある作品」とバッサリ。

密かに思わないこともないが、村上春樹作品にここまで言える人はそういない。



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10:01 佐野 洋子 | コメント(4) | トラックバック(0)

佐野洋子対談集 人生のきほん / 佐野洋子 西原理恵子 リリー・フランキー

2013/03/22
佐野洋子対談集 人生のきほん佐野洋子対談集 人生のきほん
(2011/02/04)
佐野 洋子、西原 理恵子 他

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「生きることは、死ぬまでの暇つぶし」

「100万回生きたねこ」を通してめぐりあった佐野洋子V.S.サイバラ&リリー。

抱腹絶倒トークの向こうに、「生」への真摯な思いが炸裂!

生前最後の肉声。 内容説明



大好きな佐野洋子と西原理恵子が対談している!

図書館で見つけたときは、嬉しくて声を上げそうになった。

お二人の雰囲気には共通するものがあるので、容赦ない会話が聞けそうでとても楽しみだった。

リリー・フランキーは「東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~ 」を読んだだけで、そもそも本業が何かも知らない。

知らないが、個性の強いお二人に、リリーさんの色素の薄さはとても相性が良さそうに感じる。

3人の共通点は武蔵野美術大学を卒業しているところだそう。


西原理恵子のあんなこんなを、佐野洋子がタバコ片手に寝そべりながら聞いている。

その姿がやたらカッコイイ。

あまりにも壮絶な話を聞く度、「負けたわー、かなわないわー」と嬉しそうに連発する佐野さん。

かなり年下の彼女を、心から尊敬しているのが伝わる。


対談を読んでいると、生きているって、ただ「生きている」ことなんだと、当たり前のことに行き着く。

人生を特別なものと捉えている節は、これっぽっちもない。

自分も他人も、一個の命。

始まって、終わって、それが当たり前。

身近に死を見続けてきた二人だから、この会話は成立するのだと思う。


一度生まれたからには、何か大きなことを成し遂げないといけない気がするし。

その命には、立派な志で向き合っていかなければいけない気がするけれど。

お二人の会話を聞いていると、もっと動物的な感覚を教えられる気がする。


綺麗ごとの欠片もない。

ぐるりと何周も悩んで迷って、行き着いたであろう今の形に見惚れてしまいます。

佐野さんの対談は病状が進みストップ。

リリーさんとの話にはまだまだ続きがあったと思う。

とても残念でならないが、最後の最後まで佐野さんはかっこ良かった。



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16:05 佐野 洋子 | コメント(2) | トラックバック(0)

天使のとき / 佐野 洋子

2012/09/16
402250451X天使のとき
佐野 洋子
朝日新聞出版 2008-12-05

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「一生に一度だけ、春画を描きたかった」。

著者が遂に刊行を決意した衝撃の家族のシュールな物語。

チチとハハはうなぎ丼を食べ、かやの中でまぐわい、アニとイモウトは生まれた。

ハハに愛されるアニ、ハハに憎まれる私。

ぽいっと捨てられるチチとハハ。

話題の『シズコさん』につながるハハとの葛藤をえがき、幼き日々のアニとの幸せな交歓が詩的に表現される。

柔らかでエロティックなエッチング12枚つき。 内容紹介



佐野洋子の作品を初めて読む方にはお勧めしない。

いくつかのエッセイ、そして「シズコさん」を読んでからの方が、理解されやすいと思います。

春画なのですね。

大人向けの絵本のように感じました。

これは佐野洋子の上級編。


出だしはかなり可笑しく、ハハが私を愛さないさまを、私の気の強さと共に書かれている。

こんな感じで。

「この子、何食べても、おなかなんかこわしませんよ。何しろ見たこともない太いウンコをするんですからね。

まるで化け物よ、女のくせに」

「糞は太い方がいいに決まっている。その坊主は、毎日ピーピー下痢便してやがる」

私はその時決心する。

私はずっと太い糞をするだろう。

ハハが、私を憎むために。

アニはハハから愛されるために、しょっちゅう泡のまじったビチビチウンコをするだろう。


あらららら。

シュールですね。

「シズコさん」の中で、母に愛されなかった未消化の気持ちが描かれていましたが、

この作品は言葉は少ないが、もっともっと思いは強烈で深い。

ページが進むにつれ、ねじれてしまった想いが戻れないところにまできてしまう。


アニを愛さないチチ。

私を愛さないハハ。

アニとイモウトはチチとハハを捨てることにする。

ポイッ ポイッ と。


ハハに愛されなかった私の傷は、どこまでも深い。

どうしたらハハへの思いを捨てることが出来るのか。

シュールな笑いに包みながらも、佐野洋子が血をにじませて葛藤している。



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12:09 佐野 洋子 | コメント(2) | トラックバック(0)

そうはいかない / 佐野 洋子

2011/11/24
4093862931そうはいかない
佐野 洋子
小学館 2010-12-01

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この本は、見事な「変愛小説集」だ。

といってもフィクションとエッセーの間を行ったり来たりする不思議な作品ぞろい。

これを物語エッセーと名づけることにしよう。

母と息子、母親と私、見栄っぱりの女友だち、離婚した美女、イタリアの女たらし、ニューヨークの日本人夫婦…

自らの周りにいる愛すべき変人奇人たちを、独特の文体で活写した傑作33篇。

イラストレーションも多数収録。 内容(「BOOK」データベースより)



細かな待ち時間が多いとき、こんな短編集を持っていると楽しい。

役所手続きのお供に、如何でしょうか?


真面目に生きている人は、真面目だからこそ変である。

その変さを、私はとても愛おしいと思う。

当の私も、誰かから見ればとても変らしいが、本人は全く気が付かず、自分をつまらない人間だと思っている。


佐野洋子は、その辺にいる普通の変人を書く天才ではないだろうか。

エッセーと思ってくすくす読んでいると、驚くほど切れ味のいい短編が差し込まれる。

かと思うと、ぐずぐずのエッセーに戻ったり。(すいません…)

単純に、この空間が楽しい。


挿画もこれまたすごい。

自分で書いて、描いて、それが出来る人の強みです。

言葉の流れが美しい人なので、オチが分かっていても再読できる稀有なエッセー。


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18:26 佐野 洋子 | コメント(2) | トラックバック(0)

役にたたない日々 / 佐野 洋子

2011/08/08
4022504250役にたたない日々
佐野 洋子
朝日新聞出版 2008-05-07

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68歳は閑である。

バアさんが何をしようと注目する人は居ない。

淋しい?

冗談ではない。

この先長くないと思うと天衣無縫に生きたい、思ってはならぬ事を思いたい。

友人とともに料理をし、家族を思いながら、韓流や漢詩に身をこがす。

人生の名言がゴロゴロ転がっているエッセイ集。 内容紹介より



日頃エッセイはまず読まないが、この方のエッセイは好きです。

私は、老人になってせめて姿勢だけは良く歩こうといつも思っていたら、ある日道でばったり知り合いに会った。

「あなた、何いばってふんぞり返っているの」と知り合いは云った。

世間はむずかしい。


切れ味が良くて、くすっとさせてくれます。


クレームをつけ出したら止まらないが、その後必ず自己嫌悪に陥る。

ヨン様にはまり、毎日同じ姿勢で見続け、しまいに顎が外れる。

ああ、自分が呆けてしまったと、泣きながら友人に電話する。


全くもう佐野さんったら…である。

このねじくれ度合いが、毎度私のツボに入ります。


この本の言葉を借りるなら、「独り身の孤独なババア」なのだが、可哀想とはもちろん感じない。

可愛くて仕方がない婆さん。


この世は偉い年寄りばっかりではない。

いい年寄りぶらなくったっていい。

何ともそのまんま。


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17:12 佐野 洋子 | コメント(6) | トラックバック(0)
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