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本日は大安なり / 辻村 深月

2012/08/31
4048741748本日は大安なり
辻村 深月
角川書店(角川グループパブリッシング) 2011-02-26

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一世一代のたくらみを胸に秘める美人双子姉妹。

クレーマー新婦に振り回されっぱなしのウェディングプランナー。

大好きな叔母の結婚にフクザツな心境の男子小学生。

誰にも言えない重大な秘密を抱えたまま当日を迎えてしまった新郎。

憧れの高級結婚式場で、同日に行われる4つの結婚式。

それぞれの思惑と事情が臨界点に達した、そのとき―。

世界一幸せな一日を舞台にした、パニック・エンターテインメント長編の大傑作。 (「BOOK」データベースより)



辻村深月がこんなに軽快で楽しいものを書くんですね。

深層部に闇を抱えていそうな危うさはない。

すっきりと読みやすくて、結婚式あるあるの山積みが面白い。

いつもの感じを期待していると、ちょっと肩透かしをくらいそうです。


大安吉日、高級結婚式場で行われる4組の結婚式。

ウエディングプランナーを絡ませながら、時間経過とともに、花嫁が入れ代わり立ち代わり。

どんなに問題が起こっても、次の花嫁はやってくる。

会場の混乱ぶりの見せ方が面白い。


4組のなかでは、双子の複雑な美人姉妹が好きでした。

妹の妃美佳が、辻村深月の筆に一番合っていたと思う。

あの二人は最後まで良いスパイス。


過ぎてしまえばなんてことはないのだが、当の本人は一世一代だから大騒ぎ。

つい自分の結婚式を思い出してしまう。

あんな風にバタバタとし、イライラもし、混乱したなと。

あるよね、あるよね、と思いながら気楽に読むのが相応しい。


秘密を抱えた新郎に関しては、最後まで付き合っても、何が良かったのか分からない。

馬鹿な男にこそ惹かれるとしても、彼にはそれほどの魅力はないぞ。



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12:07 辻村 深月 | コメント(0) | トラックバック(0)

オーダーメイド殺人クラブ / 辻村 深月

2012/02/18
4087714039オーダーメイド殺人クラブ
辻村 深月
集英社 2011-05-26

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中学二年のふたりが計画する「悲劇」の行方

親の無理解、友人との関係に閉塞感を抱く「リア充」少女の小林アン。

普通の中学生とは違う「特別な存在」となるために、同級生の「昆虫系」男子徳川に、自分が被害者となる殺人事件を依頼する。 内容紹介より



中一の能天気さもなく、中三ほど追い立てられることもない、「中二」。

教師の一語一句に苛立ち、干渉してくる親を見下す。

ランクの釣り合う男との交際は、自分の価値を高める手段。

媚が見えない程度に媚びつつ、そつなく友情を保つが、女子の立ち位置はいつも不安定

ふとしたことをきっかけに、上位層から最下層へと突き落とされる。


私は平和な学校だったので、苛めることも、苛められることもなかったけれど。

中二って確かに面倒くさかった。

ちょっとしたことで機嫌を損ねるリーダー格の女とか。

自分の好きな男と話したていたからと、急に無視してくる女とか。

なんだかんだ、なんだかんだ……いたよね。

トイレに一緒に行くことも邪魔くさいと感じる私としては、戻りたくない世界です。


こんなつまらない世界に埋もれて、年をとってしまうより、世間に永遠に名が残るようなセンセーショナルな死に方をしたい。

理想の死に方を模索しているうちに、その行為が生きがいとなってしまう若さが、とても上手く表現されている。

これは特別な「少年A」の話ではなく、どこまでも普通の中二

だからこその結末を、私はとても好きだと思った。

中高生の頃にも読んでいたらどんな感想を抱いただろうか。

今の年齢になって読むのも、また良しでした。


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12:58 辻村 深月 | コメント(0) | トラックバック(1)

冷たい校舎の時は止まる / 辻村 深月

2012/02/07
4061823752冷たい校舎の時は止まる (上) (講談社ノベルズ)
辻村 深月
講談社 2004-06-08

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雪降るある日、いつも通りに登校したはずの学校に閉じ込められた8人の高校生。

開かない扉、無人の教室、5時53分で止まった時計。

凍りつく校舎の中、2ヵ月前の学園祭の最中に死んだ同級生のことを思い出す。

でもその顔と名前がわからない。

どうして忘れてしまったんだろう―。

第31回メフィスト賞受賞作。 内容(「BOOK」データベースより)



雪の中、突然校舎に閉じ込められた高校生。

自分達にあるはずの記憶が、一部分欠けている。

記憶を操作されている恐怖。

友人が消えていく恐怖。


面白かったし、これがデビュー作とは素晴らしいと驚く。

トリックを全く深読みしない(出来ない)私には、やられたと思う仕掛けもあり。

しかし、8人の書き分けがされていない分、出だしは読み辛く、長いです。


県で一番の進学校、誰もが知ってる一流大学を目指しているはずなのに。

見た目も良くて、性格が良くて、生徒会の役員で、人望も厚い。

みんな出来過ぎだーーー。


そんなに勉強しなくて、超一流校に合格できるもんなんだろうか。

もっとダサくて、コミュニケーションが取れない、必死のパッチのがり勉君とか、入れてくれないかな。

フェミニストなイケてる男子ばかりで、その辺りが肩入れできなかったひねくれ者の私。


同じ密室でも、校舎に雪で閉じ込められると、とても美しく、とても恐怖。

後半はハイペースで面白い。

もう一度続編の「ロードムービー」読まなきゃ。


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11:23 辻村 深月 | コメント(1) | トラックバック(0)

凍りのくじら / 辻村 深月

2011/07/18
4061824589凍りのくじら (講談社ノベルス)
辻村 深月
講談社 2005-11-08

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藤子・F・不二雄をこよなく愛する、有名カメラマンの父・芦沢光が失踪してから五年。

残された病気の母と二人、毀れそうな家族をたったひとりで支えてきた高校生・理帆子の前に、思い掛けず現れた一人の青年・別所あきら。

彼の優しさが孤独だった理帆子の心を少しずつ癒していくが、昔の恋人の存在によって事態は思わぬ方向へ進んでしまう…。

家族と大切な人との繋がりを鋭い感性で描く“少し不思議”な物語。内容(「BOOK」データベースより)




ドラえもんをこよなく愛する主人公。

それだけで興味を持ちましたが、まあ素晴らしい

すっかり取り込まれてしまいました。


残念ながら、導入部分ははっきり言って読みにくいです。

会話のどこもかしこも嫌な浮き方で、意図したことであってもスピードが上がらない。

登場人物の誰も掴みきれず、読んでも読んでも、ガガッと引っかかる。

ああ、私と波長が合わない。


それはそのまま、主人公・理帆子自身の在り方を表している。

どこにいてもそこが自分の居場所だと思えない、「少し・不在」な息苦しさ。


後半、その意図が次第に開かれてからは、ぐっと引き込まれました。

人間の匂いがしっかりとする多恵が現れてからでしょうか。

心の軸となる人が登場することで、綺麗に収まり始める。


家族の愛し方、人との距離感、自尊心と蔑視。

ミステリーとSFとヒューマンが辻村調にしっかりまとめられ、ドラえもん好きの私にはツボにはまりました。


ダメなんだよなぁ私。

すぐ騙されちゃうし、泣いちゃうし。

うん、良かったです。


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13:16 辻村 深月 | コメント(6) | トラックバック(0)

ロードムービー / 辻村 深月

2011/07/03
4062150859ロードムービー
辻村 深月
講談社 2008-10-24

by G-Tools


誰もが不安を抱えて歩き続ける、未来への“道”。

子どもが感じる無力感、青春の生きにくさ、幼さゆえの不器用…。

それぞれの物語を、優しく包み込んで真正面から描いた珠玉の三編を収録。

涙がこぼれ落ちる感動の欠片が、私たちの背中をそっと押してくれます。

はじめましての方にも、ずっと応援してくれた方にも。

大好きな“彼ら”にも、きっとまた会えるはず。 内容(「BOOK」データベースより)



はじめての辻村深月作品。

すごく素敵な作品だったんですよ。

不器用さ加減も、それを取り巻く人々も。

不安と繊細さが上手く取り混ぜられ、切ない切ない

あっという間に読んでしまいました。


しかし、読んでいて意味深なところが、ちょこちょこと出てくる。

この意味分かるよね…

ほら、だからさ…

という感じでしょうか。


何だこの謎めいた雰囲気は。

どこと繋がっているの??

種明かしがいつ出てくるか、わくわく読み進めているうちに、物語は終わってしまった。


あれま。

こんなに含みを持たせたまま??

なんだか消化不良だわ。


不可解なままブログ用にあらすじを引っ張ってきて、謎が解けました。

この本、著者のデビュー作「冷たい校舎の時は止まる」のスピンオフ短編集でした。


ああ、残念なことをしてしまった。

下調べをしない私は、こうして何度も失敗してしまう。

この本だけで充分物語は成立していますが、本来の良さは逃してしまったようです。

良い作品ですので、読まれる方は「冷たい校舎の時は止まる」をぜひお先に!…です。


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17:41 辻村 深月 | コメント(2) | トラックバック(0)
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