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仏果を得ず / 三浦 しをん

2011/09/29
4575235946仏果を得ず
三浦 しをん
双葉社 2007-11

by G-Tools

高校の修学旅行で人形浄瑠璃・文楽を観劇した健は、義太夫を語る大夫のエネルギーに圧倒されその虜になる。

以来、義太夫を極めるため、傍からはバカに見えるほどの情熱を傾ける中、ある女性に恋をする。

芸か恋か。

悩む健は、人を愛することで義太夫の肝をつかんでいく―。

若手大夫の成長を描く青春小説の傑作。 内容(「BOOK」データベースより)



人形浄瑠璃って、見たことありますか??

近松門左衛門の名前がふわりと頭に浮かぶぐらいで、私にはさっぱりの世界。

この小説は、私のような者に向けて書かれた青春小説です。


三浦しをんの下調べは、相変わらずすごい。

嫌味になりすぎない程度の説明と解説。

主人公の健(たける)は30歳にしては言葉が軽い。

健の未熟さを通して、読者の前に立ちはだかる浄瑠璃の高い垣根を、うまい具合に取っ払う。


とにかく読みやすいことは確か。

大夫、三味線、人形遣い。

それぞれの役割と絡み、相互関係が何より楽しい。

人形の足の流し方で、男の色気を表現する人形遣い。

うわずる大夫を三味線が、音の扱い一つでなだめて引き戻す。

舞台上での真剣勝負に、無知の私がどんどん引き込まれる。


にしても、毎回申しますが。

三浦しをんは、恋をしているのだろうか。

恋愛のシーンはいつも引き込まれないんだよなぁ。

文楽の世界に女が絡むから面白いわけですが、肝心な恋愛内容はそれほど深くもない(笑)


それもひっくるめて三浦しをんなのですが、毎度あらまと思ってしまう。

浄瑠璃だってちゃんと手を伸ばせば届く世界であること。

新発見がたくさんある作品です。


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14:16 三浦 しをん | コメント(4) | トラックバック(0)

「森のまきばオートキャンプ場」 ニワトリがはしゃぐツボ

2011/09/27
秋晴れですね。

房総半島のキャンプ場に行ってきました。

森のまきばオートキャンプ場
〒299-0202 千葉県袖ヶ浦市林562-1-3

日時:2011年9月

天気:晴れ

IMG_3092_convert_20110920164518.jpg


ここは都心から1時間強。

牧場が経営する何とものどかなキャンプ場。

チェックイン9時、チェックアウトは翌日17時という良心的な時間設定なので、一泊しかできない時に利用しています。

フリーサイトがほとんどですが、GWとお盆を避ければ、フリー特有の圧迫感もありません。


高台にあるすり鉢状の地形の為、ぐるりと一周この景色。

お風呂が遠いことが難点ですが、制約の少ないお気楽なキャンプ場としてお勧めです。



最近のキャンプ場はお手洗いが充実していますが、ここは残念ながら仮設の水洗トイレ。

お手洗いの前で小さな女の子が号泣。

お母さんがやれやれという感じでなだめている。


「虫がいるからトイレに行けない!!」

  「そんなこと言ってたら、キャンプなんてできないわよ。」

「怖くて入れないもん(泣)」

  「じゃあ他のトイレに入ればいいでしょう。」

「ここ(洋式)じゃないと出来ないの!」

  「和式でもできるでしょ。」


「だって うんちなんだもんっっっ!」


あらま……そうなのかい(笑)

可愛いなぁと微笑ましく思いつつ、お手洗いを覗いてみると。

体長10センチのバッタが、ふんぞり返っている。

TS3V0001_convert_20110924212033.jpg

これはあかん…

バッタを「バッタ」として許容できるのは、3センチまでね。

大人でも顔が引きつるわ。



バッタには忘れられない思い出があります。

子どもの頃、ニワトリを飼っている友人宅の庭で、バッタを獲って遊んでいた。

そのお家のお婆ちゃんが、私たちにこう言った。

「バッタ獲るんやったら、ニワトリに食べさせなはれ。卵が美味しなるえー。」


え…マジかよ。

生餌ですね。

捕まえたバッタを恐る恐るあげてみると、これがまぁ良く食べる。

ニワトリが一斉に跳ねた。

「美味い、美味い。もっとくれ!!」


はしゃぐニワトリにせっつかれて、バッタをせっせと捕まえたっけ。

その時は深く考えなかったんだけど、今考えると、ちょっと恐ろしい光景です。

大阪なんですが、どない田舎やねん。


歩くたびにバッタが飛び跳ねるキャンプ場で、そんな昔のことを回想しておりました。

この広い牧草地に、ニワトリをパーッと放してみたいなぁ。

「父ちゃん、バッタバイキングだぜぇ!!」

って、ニワトリは小躍りするだろうか。


IMG_3144_convert_20110920164119.jpg

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15:23 キャンプ日記 | コメント(4) | トラックバック(0)

サクリファイス / 近藤 史恵

2011/09/25
4103052511サクリファイス
近藤 史恵
新潮社 2007-08

by G-Tools


ただ、あの人を勝たせるために走る。それが、僕のすべてだ。

勝つことを義務づけられた〈エース〉と、それをサポートする〈アシスト〉が、冷酷に分担された世界、自転車ロードレース。

初めて抜擢された海外遠征で、僕は思いも寄らない悲劇に遭遇する。

それは、単なる事故のはずだった――。

二転三転する真相、リフレインの度に重きを増すテーマ、押し寄せる感動!

青春ミステリの逸品。 出版社 / 著者からの内容紹介




以前に読んだStory Seller / 有川浩、伊坂幸太郎、他

この中で近藤史恵がどこか印象に残っており、やっと読むことが出来ました。


読書の魅力の一つは、自分の全く知らない世界に出逢えること。

この作品で、「自転車ロードレース」の世界を初めて知りました。

自転車で連想するのは、橋本聖子と競輪ぐらいで、落車がとても危険なイメージ。

それがなんと奥深い事か!!


チームの「エース」を勝たせるため、己を差し出す「アシスト」。

選手間の駆け引きもありつつのチームプレイ。

マラソンの「ラビット」のように、素人には一見分かりにくいチーム戦略がある。

それだけでも面白いのに、ロードレースは何日にも亘って行われる。

コースに合わせて戦略を練り、エースの体力を調節し、総合優勝を虎視眈々と狙う。


おぉ、知らないことだらけだ。

説明が前面に出過ぎることなく挿入され、話を途切れさせないのもとても良い。


残念ながら、ミステリー、サスペンスとしては、ランクが一つ落ちるかな。

ラストは強引だし、そんな馬鹿な…と言いたくなる散らかり方である。

女心は得意でないのか。

それでも、青春要素とロードレースの入り口を楽しむなら、読んでいて絶対楽しい作品です!!


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12:21 近藤 史恵 | コメント(8) | トラックバック(0)

Suicaに頼って新幹線に乗ろうか  凄いぞJR

2011/09/22
先日急遽大阪へ、一人で帰らねばならなくなりました。

何が心配って、方向音痴の私が、時間通り辿り着けるかだ。

時間が決まってなければ全然問題ない。

一人ぐるぐる回っていればいいだけだから。

しかし、今回は遅れるわけにはいかない事情が。

うううーん。

心配だ。


私の心配が伝わったらしい。

過保護な夫は、前日に新幹線の往復チケットを買ってきてくれた。

過保護な姉1号は、「新大阪まで旦那を迎えに行かすよ」と言ってくれた。

過保護な姉2号は、「時間が心配なら、前日から泊りに来なさい」と言ってくれた。

毎度毎度申し訳ない。


東京-新大阪間で私がいつも悩むのが、JR切符の払い戻し方です。

新幹線の乗車券には東京(都区内)⇒新大阪(市内)と書かれている。

これは新幹線の他に、区間内のJRにも無料で乗れるということ。

念のため、説明通りに書きますと、

東京(都区内)とは、東京都区内のJRの駅ならどこでも、この乗車券で乗車でき、

新大阪(市内)とは、大阪市内のJRの駅ならどこでも下車できる。

ということらしいです。

へぇー 知らなんだ。

夫と結婚するまで、JRもぜーんぶ払ってたよ。


制度は分かったが、途中で乗り換えもあるし、どこで駅員さんに払い戻してもらったらいいのか、説明してもらっても理解できない。

とにかく今回は、遅れるわけにはいかないのだ。

よし、Suicaにしよう。

ええぃ、払い戻しの小銭などいらんわい!!

切符を買う手間が省けるし、いっぱいチャージして、とりあえず東京駅に行ければいいや。


さて、無事東京駅について、新幹線の指定席を取ろうとしたら、窓口のお姉さんが。

「ここまでのSuicaをお持ちでしたらどうぞ。」って言う。

よく分からないけどSuicaを出したら、機械に通して、「はい、取り消し処理しました。」

とさ。

ええーーー。そういうものなの??

東京駅に着くまでに支払った区間内JR分が取り消されてる。

すげえなJR。

そんな便利なこと、もっと自慢げに宣伝しいな。

小鼻膨らませて言ってもいいよ。



無事用事も終了、東京へ帰ることに。

帰りも姉が新大阪まで送ってくれた。

母はお土産に鰻とお小遣いをくれた。

夫は東京駅のホームで待っていてくれた。


私がしたことと言えば、新幹線でお弁当を食べただけ。

あぁ、これでは小学生の遠足だ

夫よ、「入場券買って、新幹線のホームでお出迎え」なんて。

ほんと、いつも申し訳ない。



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22:10  | コメント(8) | トラックバック(0)

いつか記憶からこぼれおちるとしても / 江國 香織

2011/09/20
4022578025いつか記憶からこぼれおちるとしても
江國 香織
朝日新聞社 2002-11

by G-Tools


吉田くんとのデートで買ったチョコレートバーの味。

熱帯雨林にすむ緑の猫への憧れ。

年上の女の細くて冷たい指の感触…。

10人の女子高校生がおりなす、残酷でせつない、とても可憐な6つの物語。

少女と大人のあわいで揺れる17歳の孤独と幸福を鮮やかに描き出した短篇小説集。 内容(「BOOK」データベースより)



江國香織が書くと、女子高生なのに青春が感じられない。

何とも不思議な静謐さを持つ作品です。


いいところのお嬢様女子高ですから、いじめ、援交、コンプレックス、親の不仲など…分かりやすい設定ではある。

しかしこれは、問題定義でもなんでもない。

あくまでもこの娘たちを表す表現の道具にしか過ぎない。

小道具を通して最後には、彼女たちの本質が上手く浮き上がってくる

これがとても良い。

大好き。


ほんの少し連結していて、その絡ませ方のセンスが良くて。

女子高生特有の嬌声も、冷めた目も、同じ温度に感じる距離感。

これは江國香織が書くからか、私の年齢と女子高生との距離そのものなのか。


掴みどころのないあやふやさ。

あまりにも無防備な幼さ。

大人を翻弄するのは、邪気なのか、無邪気なのか。


「いつか記憶からこぼれおちるとしても」

このタイトルは素晴らしい。

いつの間にか消えてしまう思い出。

周りからは普通に見えているはずのそれぞれの胸の内。

この人の作品は、いつも余韻が良い。

読書の秋にしっくりくる本です。


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16:21 江國 香織 | コメント(0) | トラックバック(0)
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