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テロリストのパラソル番外編 醍醐味を一瞬で奪うテロリスト

2011/10/31
「テロリストのパラソル」を読んでいた。

精巧に作られたストーリ展開が楽しくて楽しくて。

夜更かしをして、深夜も心の中はハイテンション。


夫がそんな私を、ちらりと見て言った。

「ごろちゃん、それ読んでるんだ」

この本知ってるの?

「前に読んだなぁ。書いた人亡くなっちゃったんだよね」

そうよ。

「あれでしょ。最後、テロリストがパラシュートで空から降りてくるやつ…




黙らっしゃい!!!

「えっ…そうじゃなかった?」

もう、しゃべんないで!!!


私は先入観なしに、真っ白な状態で読みたいのだ。

あらすじさえ、極力知りたくない。

それを知っているはずなのに、この言葉は不用意すぎるでしょ。

ハードボイルドでオチを言うなんて、最低じゃないか。


私は内心、かなり腹を立てていた。

ほどなくして怒りは収まり、再び藤原伊織ワールドへ没頭。

しかし、ラストに近づくにつれ、またあの言葉が頭をかすめる。


テロリストがパラシュートで空から降りてくる…

テロリストがパラシュートで空から降りてくる…

テロリストがパラシュートで空から降りてくる… 


あかん、雑念が入る。

ちょっとでも空が見えるシーンが出てくると、

来るか?来るか?と一緒に空を見上げたくなる。


ビルに入ると、屋上から?ガラスが割れるの?

空が気になって集中できない。


そしてラスト。

空からは何も降って来なかった


私の心を乱しただけの、あの言葉は何だったんだ。

夫に問いただすと、「あれ、おかしいなぁ」と悪意のかけらもない軽いお返事。

毎度毎度、あなたは本当に謎だ。

どこをどう間違ったら、こんな風にラストの記憶を誤るのだろうか?

何たるはた迷惑。

来週、海馬買いに行こうか。

テロリストのパラソルテロリストのパラソル
藤原 伊織

雪が降る (講談社文庫) 翳りゆく夏 (講談社文庫) てのひらの闇 (文春文庫) 名残り火―てのひらの闇〈2〉 (文春文庫) ダナエ (文春文庫)

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15:39  | コメント(10) | トラックバック(0)

テロリストのパラソル / 藤原 伊織

2011/10/29
4062077973テロリストのパラソル
藤原 伊織
講談社 1995-09

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アル中バーテンダーの島村は、過去を隠し20年以上もひっそりと暮らしてきたが、新宿中央公園の爆弾テロに遭遇してから生活が急転する。

ヤクザの浅井、爆発で死んだ昔の恋人の娘・塔子らが次々と店を訪れた。

知らぬ間に巻き込まれ犯人を捜すことになった男が見た事実とは……。

史上初の乱歩賞&直木賞W受賞作。出版社/著者からの内容紹介



「シリウスの道」と順序が逆になりましたが、無事読めました(嬉)

やはり詰め込んでいますね、藤原さん。

小さな入口から話はここまで広がるかと、唸ってしまう練り込みようです。


次々変わるシーンも、しっかりとした土台を築いておられるので、境界線があやふやにならない。

その仕掛けは外観以上に複雑で、はらりはらりと崩れるようでいて、なかなか崩れない。

しぶとい。

このしぶとさが気持ちいい


会話が抜群に上手いので、説明過多になりがちな部分も帳消しにしてくれる。

小技もトリックも大好き。

だけど、だけどさ…

偶然要素が多すぎやしないか

丁寧に絡ませた糸の先に、偶然が存在することを、とてももったいなく感じてしまう。

こんなに好きになったのに。


ホットドックしか出さないバーの存在感は秀逸。

ここから繋がる続編「シリウスの道」は、今作とは全く違う顔を持ち、また良い味です。


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14:48 藤原 伊織 | コメント(4) | トラックバック(0)

シリウスの道 / 藤原 伊織

2011/10/26
4163240209シリウスの道
藤原 伊織
文藝春秋 2005-06-10

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東京の大手広告代理店の営業部副部長・辰村祐介は子供のころ大阪で育ち、明子、勝哉という二人の幼馴染がいた。

この三人の間には、決して人には言えない、ある秘密があった。

それは…。

月日は流れ、三人は連絡をとりあうこともなく、別々の人生を歩んできた。

しかし、今になって明子のもとに何者からか、あの秘密をもとにした脅迫状が届く!いったい誰の仕業なのか?

離ればなれになった3人が25年前の「秘密」に操られ、吸い寄せられるように、運命の渦に巻き込まれる―。

著者が知悉する広告業界の内幕を描きつつ展開する待望の最新長編ミステリー。 内容(「BOOK」データベースより)



この記事を書くために、あらすじをアマゾンから引っ張ってきて気が付いた。

この人、史上初の乱歩賞&直木賞W受賞した、「テロリストのパラソル」の人なのですね。

そうだったんだと思いつつウィキペディアも見ると…


あぁー、またやってもうた!!(頭をくしゃくしゃーとしている)

この本「テロパラ」の9年後の設定だって。

読む順番間違えた。

やっぱりなぁ。

一部、登場の仕方が不自然で、意味深な人物が気になってたんだ。


そんな後悔はさておき、内容盛りだくさんの、正統派ハードボイルド

細部まできっちりしていて、私には気持ちが良い小説でした。


電通勤務の経験が生かされた、内部事情の精巧な作り。

予算18億という巨額プロジェクトの競合。

年明けのプレゼンに向けて、個性的なメンバーを集め、策を練り上げていく過程が見もの。


25年前の、人には言えない大阪での過去。

つまみはホットドックしか出さない、不思議な空間のバー。

ネット証券の手数料罠から、政界の違法献金、キャバ嬢から、ヤクザも絡み、盛り込みましたねー。

盛り盛りです

楽しいです。

しかし、時間を空けて読むと、登場人物が多すぎて見失います(笑)


深く掘り下げる分速度が遅く感じますが、ハードボイルドはこうあって欲しいと思う気持ち良さがしっかりとあります。

内容忘れないうちに、「テロパラ」読まなきゃ。


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14:31 藤原 伊織 | コメント(2) | トラックバック(0)

母親失格 離乳食の残りが食べれません

2011/10/24
ご飯や野菜をすりつぶして作る離乳食。

母親が赤ちゃんに、小さなスプーンで食べさせる姿は微笑ましい。


赤ちゃんは口に入った離乳食を、気に入らなければ、ぺっと舌で押し返す。

母親は「もぉー」とか言いながら指ですくい、ぺろっと自分で食べてしまう。

これが私にはできない


自分の子であっても出来ない。

口から出た、しかも、うにゅうにゅした離乳食を食べるなんて。

だめだ。

ホント出来ない。

ちゅうか固形物であっても避けたい。


ぺろっと食べてしまうお母さんは、母性の塊のようで美しい。

出来ない自分は、母親として何か欠けている気がしてしまう。

子どもが残した離乳食を、味がしない離乳食を、ちゃんとみんな食べているのに。

ごめんなさい。


以前うちの息子がこぼしたご飯を、「こぼしちゃったの?」と食べてくれたママ友。

美しすぎて、後光が差して見えました。



今日スーパーの前のベンチで、休憩しているお婆ちゃんがいた。

足元には、リードを付けた雑種のぶち犬が寝そべっている。


お婆ちゃんはペットボトルの麦茶を取り出した。

おもむろに、自分の手を皿のようにして注ぐ。

そして犬の口元に「ほい」と差し出す。

犬はお愛想程度に少し飲んだだけ。


すると婆ちゃん。

手のひらに残った麦茶に、自分の口を突っ込み

ずっ ずずっ

飲んだ。

飲んだーー!!


婆ちゃん 素敵過ぎ。

後光が差しているなんてもんじゃない。

足元に蓮の花が見えるようです。

hasu_019_convert_20110929170908.jpg


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14:42 気になる人 | コメント(6) | トラックバック(0)

痺れる / 沼田 まほかる

2011/10/22
433492705X痺れる
沼田 まほかる
光文社 2010-04-20

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罪を犯した男に囚われていく女。

怒りと赦しを背負いながら生きる使用人。

褒められたくて女の家に日参する男。

馬鹿馬鹿しくて信じられない、泣きたくなるような悪夢。

姿の見えない彼の妻に翻弄される不倫女の叫び。

暗い水底に引きずり込まれていくような9つの哀しみと絶望。内容(「BOOK」データベースより)



最近良く聞く名前、沼田まほかる。

先入観なしで読みたいので、何の情報も持たずに読んでみた。


私、この人好きです。

決してエグくはない。

しんしんと雪が降り積もるような、ゆっくりとひそやかな怖さ

少し皮肉で、滑稽さもあり、落とし加減も変化球。


話の入り口が上手なんだと思う。

最初の数行で彼女の世界に放り込まれ、すっかり魅せられてしまった。


読後、彼女の略歴を見てみると。

主婦、僧侶、会社経営を経て作家デビューの63歳。

僧侶…63歳!?!?

とても若い人の感性。

透き通るような脆さ、控えめなのに、どこかしぶとくて。

女の中の女だと思ったのに。


短編が9編もあれば、薄く、似た感じになりがち。

もちろん根底に流れる水はが同じですが、それぞれ全く違う世界が、正確にそこに存在している。

ごく普通に見えた人間が見せる、一線を越えてしまった時の顔。

植物、虫、女、男、みんな地面を蠢いて見える。


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13:14 沼田 まほかる | コメント(0) | トラックバック(0)
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