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トッカン the 3rd: おばけなんてないさ / 高殿 円

2013/09/30
トッカン the 3rd: おばけなんてないさトッカン the 3rd: おばけなんてないさ
(2012/06/22)
高殿 円

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お金の警察とも言われる税務署。

しかし税金滞納者の取り立てをする徴収官は、誰からも嫌われがちな存在――

ぐー子こと鈴宮深樹は、京橋中央税務署で、とくに悪質な滞納を扱う特別国税徴収官の鏡雅愛の下で働く若手徴収官。

鬼上司・鏡とのコンビも2年目に入り、ぐー子自身もスキルアップ、鏡の罵詈雑言にもちょっぴり口答えできるようになってきた。

今回の対象は鹿沼にある運送会社と日光の霊水を使った霊感商法。

けれど、思わぬところで鏡の元嫁や地元の同級生などが現われて、波乱含みの旅の予感に……

少し成長したぐー子の活躍と、気になる鏡の心の内が明らかに!

『トッカン』シリーズ第3弾。



新人徴収官の成長物語。

ぐー子なりに成長を遂げ、少しずつ鏡トッカンの手から離れて仕事が出来るようになってきた。

なのに、なのに。

1、2よりつまらなく感じてしまうのは、私が鏡トッカン贔屓だからか。

そうか、ぐー子が成長すればする程、鏡トッカンの出番は少なくなってしまうのか…


仕事が出来て、Sっ気の強い厳しさ。

誰よりも頼りになって、影があって、ごくたまに優しくて。

こんな上司がいたら格好いいなぁと思っていたのに。

鏡が出てこないのでは、かなり物足りない。


生活を切り詰め、子どもの学費にも困りながら、身を削って消費税を払っているのに。

その横では、仕事をしないで生活保護で酒を飲む人がいる。

私達から税金を取り立てる前に、他にすべきことがあるだろう。

最もな訴えを聞きながら、どうすることもできない立場。

自分たちが出来る範囲の精一杯は何かを心に問いながら、奮闘する姿はいいなと思う。


しかし第3弾は、今までで一番言葉の流れが悪かった。

口調が一定ではなかったり、説明過多だったり、軸がずれていたり。

話題を増やすために手を広げるのではなく、トッカンの仕事をもっと掘り下げて欲しかったな。

お手軽ミステリみたいになってしまったのは残念。



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17:51 高殿 円 | コメント(0) | トラックバック(0)

受験の為の下見の為の下見

2013/09/27
私はものすごい方向音痴なので、目的地に真っ直ぐ辿り着くことはない。

自分の能力も分かっているので、外出時は事前に電車案内を調べて、プリントアウトもしていく。

でも、必ず迷う。


初夏から秋は、学校説明会や入試説明会の季節です。

息子達の受験準備の為、学校へ行かねばならない機会が増えてきました。

自由に参加できることもあるが、事前申し込みが必要な場合も多い。

出席を取られることはないけれど、やはり遅れるわけにはいかないだろう。

親なのに。

息子の名前を出して申し込みをして遅刻しましたでは、息子の名前に傷が付く。


迷って遅刻したらどうしよう…

考えれば考えるほど、方向音痴の私は緊張してしまう。

時間通り確実に到着できるように、前日に予行演習をすることにした。

見学ぐらいもっと気楽に…と言われるのだけど、辿り着ける自信がないのだから仕方がない。


これは、受験の為の、下見のための、下見です



予定が空けば電車に乗って、下見を続ける日々。

Suicaにチャージしまくりです。

夫はそんな私を表面上労わってくれているが、喉元まで言葉が出かかっているのが伝わる。


「電車練習って、何?」



迷わない人にはこの気持ちは分からないのだ。

東京は乗り入れが多いので、行きと帰りの路線名が変わることはしょっちゅう。

1つの駅に乗り換え路線が4本も5本もある。

大体ホームだって何本あるんだ。

看板を見ようにも、人の歩く速度が速くて、ゆっくり見ることが出来ない。


クリアケースに路線図と電車案内を入れている私は、人ごみから少し離れて看板の前で固まっている。

落ち着いて考えれば、絶対に大きくは迷わない。

ゆっくりゆっくり道を考える。


すると、

「あのー、○○への乗り換えはどこでしょう?」

「○○病院へ行くには、この出口でいいのかね?」

「この電車に乗ると、○○駅には止まりますかしら?」



必ず、本当に必ず、お婆ちゃんに道を聞かれる。

誰もが忙しそうに歩いているので、尋ねたくても尋ねることが出来ないのだと思う。

そこに地図を持った暇そうな私。

待ってましたと言わんばかりに、お婆ちゃんに取り囲まれる。

ごめんなさい。

役に立ちたい気持ちはやまやまだけれど、私に尋ねるのは絶対に間違っている。



お婆ちゃん、気を付けて。


看板の前で口を開けている人間は、あなたと同じぐらい、迷子中なのです



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18:12 中学受験 | コメント(10) | トラックバック(0)

純平、考え直せ / 奥田 英朗

2013/09/24
純平、考え直せ純平、考え直せ
(2011/01/20)
奥田 英朗

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坂本純平、21歳。

埼玉県東松山市出身。

新宿・歌舞伎町のチンピラにしてみんなの人気者。

心酔する兄貴分の命令は何でも聞くし、しゃべり方の真似もする。

女はちょっと苦手だが、困っている人を見るとほうっておけない。

そんなアナクロな純平が組長から受けた指令、それは鉄砲玉(暗殺)。

決行までの三日間、自由時間を与えられた純平は羽を伸ばし、さまざまな人たちと出会う。

しかしその間、携帯サイトではなんと「純平」に関するスレッドが立ち、ふらちな書き込み合戦が白熱していく──。



やくざ界では下っ端。

格好良くて、女に弱くて、ついでに押しにも弱い。

強面にしようとしても、細部のほつれ加減が良く、相手のガードを下げさせてしまう。

そんな純平が、兄貴の為、組の為、3日後に鉄砲玉となることが決まった。


一方、鉄砲玉になろうとしている純平を止めたいと、スレッドを立ち上げた女のせいで、日本全国から無責任な書き込みが殺到する。

鉄砲玉になっても、君の人生はそう変わらないと、忠告する大人。

やれやれと殺人を煽るだけの弱い人間。

仕事がしくじらないようにと、鉄砲の打ち方を教える元やくざ。

被害者の写真の公開を求める悪趣味。

本気で純平のことを心配するものもいるが、どこか偽善者的な匂いがする。


スレッドを読んでいると、彼らは純平の無鉄砲さを羨ましく思いながら、安全地帯から眺めているように思う。

自分に支障がないのなら、もし近所なら、見に行きたいし参加したい。

遠いのなら、被害が及ぶのなら、眠いなら、参加しない。

それだけのことだ。


心から慕う兄貴との約束と、人生をかけようとしている純平と交わるはずはない。

スレッドの会話は、心配するにも馬鹿にするにも、彼らが暇だからだ。

そう思うとなんだかどうでもいいような気がするし。


この物語で奥田英朗は、昔ながらの人情派の不良と、ネットの殻に閉じこもった若者を対峙させたかったのだろう。

その結果は、想像通りといってもいい。

奥田作品の中では私の好みにははまりませんでした。

テンポ良くて話は楽しかったけれど、2回読める本ではない。



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10:58 奥田 英朗 | コメント(2) | トラックバック(0)

点と線 / 松本 清張

2013/09/20
点と線点と線
(2012/09/20)
松本 清張

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舞台は昭和三十年代。

福岡市香椎の岩だらけの海岸で寄り添う死体が見つかったのは、汚職事件渦中にある某省課長補佐と料亭の女中。

青酸カリ入りのジュース瓶がのこされ、警察ではありふれた心中事件と考えた。

しかし、何かがおかしい──と福岡の老警官と東京のヒラ刑事は疑問を抱く。

うたがわしい政商は事件当時、鉄道で北海道旅行中。

そのアリバイは鉄壁だった──

時刻表トリックの古典にして、今も瑞々しい傑作ミステリ。



定番中の定番ですが、私はこういう名作を読んでいないことが多い。

昔から読書好きだったわけではないので、誰もが一度は読んでいるような作品が抜け落ちています。

日頃は図書館の予約本に追われていますが、珍しく途切れたので、嬉しくなって借りてみました。


正直、松本清張作品がこんなの読みやすいとは思いませんでした。

そして面白い。

ネットも携帯電話もない時代、電報を駆使して、足を使って、刑事の人としての力がものをいう。

警察の自由度も、上司の寛大さも、今の時代では絶対にありえない。

自主性を重んじられた時代の気持ち良さも感じます。


現在ではチェックにチェックが入り、ミスがないように管理されながらの捜査。

キャリアだの人事争いだの、足の引っ張り合いが、事件の純度を弱めている。

久々に刑事と犯人の、真っ直ぐな人と人とのぶつかり合いを見たように思います。


もちろん松本清張ですから、電車の時刻表からのトリックは見ものだろう。

だが、それが全ての推理小説だと私は勝手に思い込んでいたようです。

何重にも保険が掛けられたアリバイを解く楽しさ。

長年読み継がれる作品は、やはり細部まで美しい。



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11:34 松本 清張 | コメント(6) | トラックバック(0)

雰囲気でものを言う夫 テロパラ2

2013/09/17
先日、松本清張の「点と線」を読んでいると、夫が話しかけてきた。


「珍しいねーごろちゃん。松本清張読んでるんだ」

「珍しいでしょ」

「何でまた急に松本清張なの?」

「たまには、こういうのも読みたくなって」

「点と線ってあれでしょ」

「ん?」

「電車の窓から鞄落とすやつ…」




あぁぁぁぁぁぁーーーー ノ)゚Д゚(ヽ !!


またやりやがったな。

読書真っ只中の人間にオチを言うなんて…、トリックを言うなんて…

それは絶対にやってはいけないことだろう。


何故、あなたは悪気なくそういうことをするんだ。

以前にも同じようなことがありました。

「テロリストのパラソル」を読んでいる時に、「最後テロリストがパラシュートで降りてくるやつだね」

と言って、私に激怒されたはずなのに。 テロリストのパラソル番外編 醍醐味を一瞬で奪うテロリスト



タイトルは覚えていないが、列車の窓から身代金の入った鞄を投げ落とす映画は見たことがある。

この本は、以前観た映画の原作なのだろうか。

私が読んでいる中では、まだ誘拐事件は起きていない。

これから誘拐が起こるのだろうか…


ダメだダメだ。

頭の中で雑音が大きくなって集中できない。

せっかくわくわくして読んでいたのに…



そしてラスト。


電車から鞄は落とされることはなかった。


鞄どころか誘拐事件なんて出て来やしない。

今回も全然違う情報を中途半端にぶち込んできただけだった。

あいつめ…



こうなると気になるのは、電車の窓から鞄が落とされる話の方だ。

あの映画は何だったんだろう。

ネットで調べてみたら、黒澤明監督の「天国と地獄」だった。

原作はエド・マクベイン…って、誰やねん。

有名な人らしいけど、松本清張ではないことは確かだ。


当然のことながら、夫は反省のそぶりもない。

「おかしいなあぁ」と紳士的に笑っているだけだ。

今回もまた、心を乱されただけの読書。

夫、恐るべし。



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16:10  | コメント(8) | トラックバック(0)
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