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私のなかの彼女 / 角田 光代

2015/06/03
私のなかの彼女私のなかの彼女
(2013/11/29)
角田 光代

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18歳のときに同じ大学の語学クラスで出会った、ひとつ年上の恋人・仙太郎。

知識も教養もありセンスもいい彼は、和歌にとって「開けるたび未知の世界が拡張していく扉」のような存在だった。

学生時代から仕事をしている仙太郎の知り合いのツテで、幼児教育の出版社に入社する和歌だが、ある日、実家にある蔵で祖母が書いたと思われる本を見つけてしまう。

これを機に和歌は自らも小説を書き上げ、作家としての道を歩み始めるが、仙太郎との関係は次第にねじれてしまい……。

恋人の抑圧、母の呪詛、仕事の壁、書くということ。

すべてに抗いもがきながら、自分の道を踏み出す彼女と私の物語。



途中までだいぶ好きでした。

読み終わってももちろん好きなのですが、どうだろう、やっぱり私は不思議な場所に取り残されてしまった。

きちんと終わったようでなく、最初から最後まで主人公:和歌に振り回されてしまったのかもしれません。


和歌は周りの流れに乗れず、輪に入れず、相手の反応にびくびくし、自分からは何もできない凡庸な女。

見ていてイライラする存在ではあるが、それは私にも似た部分があるからかもしれない。

全く同じではなくても、何か一つ踏み出そうとしても、周りの目が気になって立ち止まったり。

追い込まれなければ、重い腰が上がらなかったり。

だからこそ、和歌のふがいなさをどろっこしく感じながらも同調し、物語を楽しんでいた。


自分よりいつも先を行く自慢の恋人。

その恋人をいつの間にか追い抜いてしまっても尚、恋人の反応と言葉に一喜一憂してしまう。

亡くなった祖母の足跡を探りながら、自分を祖母の人生に投影させ、祖母の想像の人生を自分の形に納めようとしてしまう。

和歌の心のねじれ加減が絶妙に上手く表現されていて、痛々しいというのか、怖いというのか。

完全に病んでいるのではなく、小さく壊れていく感じ。


だからか最後は少し引っ掛かりが残ってしまった。

結局和歌は何者だったのだろう。

とても好きな作品だけれど、今もまだ掴めた気がしません。



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21:15 角田 光代 | コメント(2) | トラックバック(0)
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