2011-05-09(Mon)

イギリス式月収20万円の暮らし方 / 井形 慶子

4062124289イギリス式月収20万円の暮らし方
井形 慶子
講談社 2004-05-21

by G-Tools

迷わない人生をおくるヒント

イギリス人の年収は日本人より低い。

しかし、将来の不安におびえて暮らす日本人より、間違いなく楽しく日々をおくっている。

同じ一生、同じような経済レベルでこの差はどこから生まれるのか。

それは細部に宿る「幸せの哲学」にあった。

渡英60回、著者イギリス考察の決定版!!(出版社/著者からの内容紹介)




イギリス人の生活と聞き、質素、堅実、そして地味な暮らしを想像していた。

確かにそうではあるが、当のイギリス人はその生活をとても楽しみ、心地良く暮らしている

日本での節約は、まだまだ我慢が優勢。

決して美しい印象はない。

この違いはどこにあるのか。


イギリスでは良質なジャケットを20年、30年と着て、肘の回りが擦り切れると補強のためパッチを縫い付ける。

上手なパッチングは、理想の主婦か判断する大切な目安だとか。

洋服だけでなく、食器、家具、アクセサリー、靴、ありとあらゆる物が30年以上も修理しながら使われる。

洋服を30年も着るなんて!!


物の価値を、値段やメーカーではなく、材質、素材で判断しているんですね。

リサイクルで良質の服を買い、自分のサイズに作り替えることが日常。

丈詰めだけではない。

パンツを自分サイズに合わせてスリムにしたり、ジャケットデザインを変えたりととても自由。

お金を使わず、リフォーム自体を楽しんでいる。


有名店のスーツをすべてほどいて、自分に似合うデザインに作り替えるのは、日本では勇気のいること。

何て楽しそう!!

今すぐ真似してみたいです。


日本とイギリスの決定的な違いは、どこを向いて生きているか、なのかもしれません。

イギリス人は、自分の足場を見て、何が必要で何が不必要かを、常に自分に問うている。

その判断ができる人が評価される。

だからお金をかけなくても、シンプルで大切なものだけに囲まれた生活になるのかな。


それに対して日本は、つまり世間を向いて暮らしている気がします。

冠婚葬祭、仕事の人間関係、わずらわしいものに束縛され、付き合いに必要以上にお金がかかる。

不必要なものにNOが言えない社会であり、言わないことが評価される。

言わない、目立たない、平均的が評価されるなんて、何ともややこしい社会だわ。


全体的に楽しい本でしたが、料理に関しては断然日本派です。

まな板も使わない、缶詰ビーンズ、焼くだけ!…合理的料理は、全然全く美味しそうじゃない。

料理に合理化なんてクソくらえじゃ!(おほほほほ…失礼)

お料理には、時間も手間も愛情もかけた方がよろしくてよー。


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No title

日本とイギリス、目線が外か内か。うーん、同感です。
30年着るという服の話が出ましたが、日本の持ち家の耐用年数も30年くらいと言われているとか。だから定期的にリフォームが必要になってくるわけです。でも、それなら初めから素材のシッカリした家を建てればよいじゃないかと思うのです。日本はおーまかな人生のレールが決まっていて、40代までに持ち家を買っておかないと後々困るという世間のルールがあるわけで、仕方なくローンが組める範囲内の予算にて買ってしまうという要因があるからではないでしょうか。

いきなり話は変わりますが、筆者の「渡英60回」とは、すごいです。

ジャイさまへ

日本の家のほとんどは木造軸組構法なので、100年、200年住み続けることはできないですもんね。
平地が少なく、地震国では、50年骨組みが無傷でいることも難しいかも。

このぐらいの年齢でローンを組み始めないと…というような「暗黙マニュアル」みたいなものが多い国ですね。
そこに乗っていると確かに安全だけど、乗り切れない人の選択肢は本当に少ない。
やっぱり土地が高いから、家はできるだけ安くとなってしまうのでしょうか。

最近はロングライフ住宅も出来てきたし、私としては息子に継ぐ可能性も残した家を建てたいなと思っています。

そうそう、渡英60回はすごいですね。
何より驚いたのは、筆者が大の飛行機嫌いで、乗るときはいつも恐怖で眠れないということ。
それでも行っちゃうパワーがすごい!

No title

スゴイ!と思ったけれど、
私は、祖母が母のために40年前に編んだセーターを
この冬も着ましたよ。
さすがに縮んできたので、
バッグにリメイクしようかと思っています。

お料理は、どうしてイギリスは
あんなにおいしくなさそうなものばかり
なんでしょうか…

いい話ですね〜

ふむふむ。いい話を聴かせていただきました。
『流行』に流されやすい自分がちょっと恥ずかしくなりました。
洋服に関しては、2、3年で流行が変わってしまうので、
まだ着れるのに古着屋さんに売って新しいものを買ってしまいます。
もったいないなあと思ってます。
『流行』ではなく、『わたしらしい』ファッションを楽しめれば、
それがいいのでしょうね。

でも、イギリスの料理はほんとに不味い!!
イギリスに一人旅したことあるんです。
ほんとに食べれたものじゃなかったです。
焼くだけ、炒めるだけ、揚げるだけ、って感じです。
だからチャイニーズレストランにばっかり入ってました。。
でもさすがにアフタヌーンティーは美味しかったです。
お茶の時間をとても大切にしているんですね。あの国は。

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マコさまへ

それはすごい!
きっと、おばあ様のセンスがとても良かったんですね。
その当時の毛糸の方が、物も良さそうな気がします。

その上、バックにリメイク!!
やっぱり伸びないように、裏布をつけたりするのでしょうか。
どうやって解けてこないようにするんだろう…
難しくて頭を抱えてしまいました(笑)

イギリスの質素な印象の元は、あのシンプルすぎる食事の気がします。
文化の違いは本当に面白い!

空花さまへ

流行を追う時期も必要だと思いますよー。
年々追う気力がなくなりますから(笑)
そして似合うものも決まってきますし…あらら。

私もリサイクルに売りに行っていましたが、リメイクも良さそうですね。
イギリスでは男女関係なく、得意な人が針を持つというのが気に入りました。

一人旅できるの尊敬です。
飛行機も海外も怖いんですよ。
すげーっv-20

すっかり忘れていましたが、アフタヌーンティはこの国のものでしたね。
食事を作る時間より、そこを囲む時間を大切にしていると考えるといいのかな。
アフタヌーンティ大好きです。
あの中途半端な時間を贅沢に使うって、ものすごくリッチな気分になりますね。

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No title

こんにちは、はじめまして!
在英6年目ですが、私の感じるイギリス人の典型とこの本とはかなり差があります。
イギリス人の方が日本人より物質的な幸福を求める傾向がある気がしますがねぇ。
年収が低くても生活を楽しめるのは、年金・生活保護・失業手当などの社会保障が手厚いからに他ならないと思います。あと、日本人との決定的違いは、「自分に優しく、他人にも優しい」文化でしょうか。日本人は「自分にも他人にも厳しい」傾向ですものね。

ブッチさまへ

こんにちは。
コメントありがとうございます!

面白いですね。
実際のイギリスは物質的な幸福も求めるのですね。

社会保障が充実しているのは羨ましい。
少子化はどこも同じでしょうし、やはり税金面で違いがあるのでしょうか。

日本は年金が65歳からしかもらえなくなりますし、
どうしても将来が不安になります。
私たちの頃は果たして65歳でもらえるのかしら…
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