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楽園のカンヴァス / 原田 マハ

2013/07/28
楽園のカンヴァス楽園のカンヴァス
(2012/01/20)
原田 マハ

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ニューヨーク近代美術館の学芸員ティム・ブラウンは、スイスの大邸宅でありえない絵を目にしていた。

MoMAが所蔵する、素朴派の巨匠アンリ・ルソーの大作『夢』。

その名作とほぼ同じ構図、同じタッチの作が目の前にある。

持ち主の大富豪は、真贋を正しく判定した者に作品を譲ると宣言、ヒントとして謎の古書を手渡した。

好敵手は日本人研究者の早川織絵。

リミットは七日間―。

ピカソとルソー。

二人の天才画家が生涯抱えた秘密が、いま、明かされる。

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著者は早稲田の美術史科を卒業後、いくつか美術館勤務ののち、フリーのキュレーターとして独立。

絵をこよなく愛するキュレーターの物語は、原田マハの力量を思う存分発揮できるストーリー。


私は絵について、美術の時間に習った以上に特別な知識は何もない。

アンリ・ルソーのイメージも、「遠近法が上手ではないが味があって良い」と言われていたような…ぐらいのものでした。

頭に下地がない分、ある程度過去の事実に則りながら脚色された物語は、歴史小説と似た楽しさがありました。


そうか、ルソーは存命中、全く世間から認められることがない人生だったのか。

描いた人の人となりが、ピカソを絡めて垣間見えるなんて、とても贅沢な気分。

「青の時代」も言葉で知っているだけだったので、物語の流れで知るとずいぶん近しく感じます。


この物語を読むにあたって、ルソーとピカソの作品集を横に置いて読めたらもっと楽しいだろうと思います。

私は絵のタイトルから、ポンポンと作品を頭に浮かべることが出来る知識はないので、ネットで検索しながら読んでいました。

画家たちの人間関係から夢を膨らませた壮大なストーリー。

恋愛と人物描写は物足りませんが、絵を見に行きたいなと思わせてくれる新鮮な作品でした。


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11:31 原田 マハ | コメント(0) | トラックバック(0)
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