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青が散る / 宮本 輝

2014/09/04
青が散る〈上〉 (文春文庫)青が散る〈上〉 (文春文庫)
(2007/05)
宮本 輝

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青が散る〈下〉 (文春文庫)青が散る〈下〉 (文春文庫)
(2007/05)
宮本 輝

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燎平は、新設大学の一期生として、テニス部の創立に参加する。

炎天下でのコートづくり、部員同士の友情と敵意、勝利への貪婪な欲望と「王道」、そして夏子との運命的な出会い―。

青春の光あふれる鮮やかさ、荒々しいほどの野心、そして戸惑いと切なさを、白球を追う若者たちの群像に描いた宮本輝の代表作。

内容(「BOOK」データベースより)



青春小説としてよく名前が挙がる名作。

息子に勧める前に読んでみようと手に取ったのですが、青春からほど遠い私がすっかり魅了されてしまった。

内部上がりのボンボンが多い新設大学で、テニスに明け暮れる日々。

今の大学生からしたら考えられないほど、就職活動も勉強もしていない。

羨ましいほどに自由。


携帯がないっていいな。

面と向かって人とぶつかり合うっていいな。

言葉は荒いし、びっくりするほど残酷だったりするのだけれど、とても正直で、根が温かく感じました。


昭和53年から連載の作品で、物語は女性が男性と深い付き合いをしたなら、大人たちから「傷物」と呼ばれてしまうような時代。

実際には、プレイボーイもいれば、大人が目を丸くするような奔放な女性もいる中、自分はどうあるべきかと問い続ける主人公。

手を触れることもない片思いで、女性を大切に思う純粋な男心が、眩しいほどに綺麗で、もどかしい。


読後、青春小説らしい爽快感はあまり感じませんでした。

意外にも、ほぉーと脱力して考え込んでしまうものがありました。

何故なんだろう。


たぶん登場人物の誰もが、たとえスポーツ万能で裕福であっても、皆それぞれ挫折を味わうからだと思う。

圧倒的な成功者なんて存在しない。

立場は違っても、皆何かが思い通りにならなくて、自分を変えていかねばならない現実にぶつかる。

これが大人になることなのだろう。


とても切ないし、美しかった。

だからタイトルは「青が散る」なのだ。

また読みたいなと思う、素敵な作品に出逢えました。



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12:30 宮本 輝 | コメント(2) | トラックバック(0)
コメント
いいですよねぇ。
「青が散る」懐かしいです。若かりし頃に読みました。

私、どんな作家さんも初期作品が好きな傾向があって。宮本輝氏もそうなんです。
ある時期まではかなり好きで読んだ作家さんなんですけれども。
いつからか、まったく読みたくなくなっちゃってました・・・

この作品と「幻の光」が私は好きです。
ごろちゃん様の記事を読んでいて、二作品とも読み返してみたくなりました。

時代の変化に負けずに心を打つ作品ということがわかって、何だか嬉しいです。
むかし感動したものって、読み返すのが怖かったりするんですよねぇ(^^;)
氷香さまへ
氷香さん こんにちは
やっぱり幅広く読んでおられますね
宮本輝さんも 以前にしっかり読んでおられたのか^^

私は宮本輝さんを読み始めたのが遅くて 優駿の映画が出た頃と スタートが遅いのです
最初は感動していたのに 新しい作品を読むにつれ あれ?と思うことが重なり 読むのをやめてしまいました

今回 学生向けの青春小説として新聞等で勧められていたこの本を あらためて読んでみたのですが 久しぶりに楽しむことができました
設定がかなり古い分 気持ちが割り切りやすく楽しめました

昔感動した本を あらためて読んでみて 思いの外薄く感じてしまうときがありますよね
自分が成長したのかもしれませんが 純粋に楽しむ気持ちやピュアさがなくなってしまったのではないだろうかと ちょっと不安になったりします(。>д<)

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