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続 岳物語 / 椎名 誠

2014/09/16
岳物語 (続) (集英社文庫)岳物語 (続) (集英社文庫)
(1989/11)
椎名 誠

商品詳細を見る

プロレスごっこでも、カヌーでも息子には勝てない―。

自立の季節を迎えた岳少年。

ローバイしつつも彼の成長にひとりうなずくシーナおとう。

父と子に新しい友情の時代が始まる。(解説・野田知佑) 内容紹介



ああ、切ない。

おとうがおとうでいられる期間の、なんと短いことか。

前回の「岳物語」は親子の愛情物語で、身体中からエネルギーを発散させている少年と、大きな背中を見せる父とのお話。


だが続編は違う。

最初っからもう分かっている。

息子の岳がどんどん成長し、自分を抜き、背中を向けて行ってしまうことが。

頭でいちよう理解している現実を、己のこととして受け止める作業。

その為の一冊です。


自分が紹介したとはいえ、友人である野田さんの言うことは聞き、懐き、素直に笑顔を見せる岳。

淋しさだけでなく、嫉妬もあるだろうな。

おとうと一緒に旅することは、冷めた目で断るくせにと。


「自分のことは自分でしろよな」

自分が息子に常々言ってきた言葉。

その言葉通り岳は、釣りも、料理も、裁縫も、人間関係も、自分のことはきちんと責任を取ってやってきた。

だが今、釣りにもたつきカヌーで転倒する父に、岳は同じ言葉を呆れた口調で言う。

「自分のことは自分でしろよな」


その言葉に傷つきながらも、きちんと進むべき方向に息子が進んでいることを知る父。

大部分で悲しいのだけど、深いところでは納得し、安心している。

父の愛情は、前回以上に熱く感じます。


あとがきがまた良かった。

岳に懐かれている野田さんからの言葉にとても興味があったから。

しかし野田さんもまた、岳が自分を卒業していったことを認識し、寂しくも感じておられたとは。

なかなか見ることが出来ない親子関係。

父の心はきちんと息子の中で息づいている、素敵な物語でした。



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10:55 椎名 誠 | コメント(4) | トラックバック(0)
コメント
No title
なんか自分と息子の親子関係を見てるみたいで、このごろちゃんさんの記事だけで泣けてきました。
いつか摺り寄ってきてくれる日が来ると信じてますが(笑)
No title
私もこの本お気に入りで、手元に置いてます。
模試の問題に使われてたりするのですね。

初めて読んだ時は、まだ息子が4年生ころでただただ岳のわんぱくぶりと椎名さんのドタバタぶりに笑っていましたが、息子が成長する折々で読むと、また印象が違うかもしれませんね。
キミ兄さまへ
すでに自立し初めているなんて、将来有望ですよ
とっても良いことじゃないですか!

最近は反抗期がないと言いますが、実際ない子は多いです
我が家も比較的軽く、岳物語のような独立心や骨太さは全くありません… 

羨ましいぐらいです(T▽T)
ゆうさまへ
そうなんですよ~^^
子どもが小さなうちは、子育ての慌ただしさや、岳のわんぱくぶりが楽しいのですが、今は切なくて切なくて(笑)

次男も「おとう、かわいそう過ぎ。読んでられないねー」と言ってました
読む時期によって印象が変わるのも読書の楽しさですね

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