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新世界より / 貴志 祐介

2014/11/21
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ここは汚れなき理想郷のはずだった。

1000年後の日本。

伝説、消える子供たち。

子供たちは、大人になるために「呪力」を手に入れなければならない。

一見のどかに見える学校で、子供たちは徹底的に管理されていた。

いつわりの共同体が隠しているものとは――。

何も知らず育った子供たちに、悪夢が襲いかかる!

第29回日本SF大賞受賞  内容紹介



読み応えのあるSFを久々に読みました。

1000年後の世界のようで、1000年前の世界を思わせる、ネットなど何もない平和な世の中。

ハリーポッターのように魔法を学ぶ授業は面白く、ついうっかり楽しい冒険が始まるかと勘違いしてしまった。

しかし、彼らが大人の管理していた世界から一歩外へ出ると、情景は一転。

グロテスクに進化した様々な虫や哺乳類が子どもたちに襲い掛かり、大量の血と肉が空を舞う。

やっぱり貴志さんの作品だったと、この辺りで再認識するわけです。


休む間もなく戦いに追われ、絶体絶命のピンチを乗り越えながら、大人が隠し続けてきた本当の世界の仕組みに気づいていく。

グロイけれど、それ以上に青春小説であり、冒険小説であり、また、メッセージ性のあるエンターテインメントでした。

今の世の中のその先に、この「新世界」が存在してしまう可能性を、まざまざと見せつけられたように思う。

人が人をコントロールしようとするその先。

自分たちが能力、知力を備えれば備えるほど、無意識に驕り、もっともらしい理由をつけて誰かを管理しているのかもしれない。


読んでいて引っかかったのは、子どもたちの性描写。

男と男、女と女、男と女…と組み合わせは自由。

大人が推奨する子どもの性関係は突飛に見えるが、設定そのものが、物語を形成する上で絶対必要だったとは思えなかったのです。

これらのシーンがなければ、ある程度の年齢からお勧めできるSFになっただろうに。


全景が見えない前半は、本当に長くて脱落してしまいそうになるが、後半はかなりスピードが上がります。

読んでいてかなり消耗してしまうのだけれど、最後まで読む価値はあると思います。

美しいようで悲しくて、自分たちの世界を省みさせるようなラストは、私はとても好きでした。



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23:24 貴志 祐介 | コメント(4) | トラックバック(0)
コメント
No title
気にはなっていたのですが、貴志 祐介だし、きっと怖いんだと手を出さなかったんです。
そうか、そんな壮大な話なんですね。
1000年後の日本。
想像できないけど、もしかしたら100年後よりは作家的には描きやすいのかも。

>休む間もなく戦いに追われ、絶体絶命のピンチを乗り越えながら、大人が隠し続けてきた本当の世界の仕組みに気づいていく。

こういうの良いですね。
魔法や、巨大生物が出てきても貴志さんなら地に足の着いた展開を見せてくれそう。
出来るなら、もう少しページ数が少なければ(読者失格)

年代設定と、管理された子供たちの社会、変化した生物・・・と聞いて、あさのあつこさんの「No.6」を思い浮かべてしまったのは、私だけかな?
あれは本当に子供向け冒険小説でしたが。
(でもサクサク読めてわくわくできて、好きでした^^)
limeさまへ
サクサク読めるって大事!
最近私の劣化が激しくて、サクサク読めません(笑)

あさのあつこさんの「No.6」は未読なのですが、limeさんのコメントを読んで、クサク感を無性に味わいたくなりました。
なんかねぇ…
司馬遼太郎さん挑戦以降、読むのがどんどん遅くなっているみたいです。
目が悪くなってきたり、集中力が持続しなくなったり、記憶力が衰えてきたり、気づかないうちに読書力がレベルダウンしているんだろうなと思います。
怖いわぁ…

さてさて貴志さんの作品だから、ある程度の突飛さは覚悟の上なのですが、想像以上でした。
limeさんがおっしゃるように100年後より1000年後、もう何でもアリです^^
一周回ってとてもレトロな雰囲気もあるいい情景でした。

ただ、もう一回は読めない…
忙しいlimeさんにもとてもじゃないがお勧めできないです^^
No title
お疲れ様です~。

この本、おもしろいけれど消耗しますよね(^_^;)でもスポーツの後のような「やりきった」感ありませんか?

アニメ化されているみたいなのですが、たぶん気持ち悪くて見れないだろうなぁ・・・。
ゆうさまへ
やりきった感ありますねぇ。
山を越えたような気持ちで、紅茶を飲みながら表紙をうっとり眺めてしまいました^^

言われてみれば、アニメ化されてもおかしくない内容ですね。
アニメらしく微調整されれば、とってもいい作品になりそうです。
でも見る気にはならなさそう…
グロイシーンが想像しただけで恐ろしいです( ̄▽ ̄;)!

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