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ソロモンの偽証 第Ⅱ、Ⅲ部 / 宮部 みゆき

2015/03/30
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騒動の渦中にいるくせに僕たちは何も知ろうといなかった。

けど、彼女は起ちあがった。

校舎を覆う悪意を拭い去ろう。

裁判でしか真実は見えてこない!彼女の覚悟は僕たちを揺さぶり、学校側の壁が崩れ始めた…

気がつけば、走り出していた。

不安と圧力の中、教師を敵に回して―

他校から名乗りを上げた弁護人。

その手捌きに僕たちは戦慄した。

彼は史上最強の中学生か、それともダビデの使徒か―。

開廷の迫る中で浮上した第三の影、そしてまたしても犠牲者が…

僕たちはこの裁判を守れるのか!? 内容(「BOOK」データベースより)



幸い、記憶のある内に届いてくれた第Ⅱ、Ⅲ部。

久々に骨のある楽しい作品に、一気に読み進めてしまいました。


実際問題、中学生にしては皆賢すぎる。

仕事のあるはずの多忙な親たちが、いいタイミングで常に家に居る。

警察が驚くほど協力的で、大人たちの理解もいい。

その辺り違和感もありますが、設定が今より20年前なので、比較的自由な世の中だったのかなという強引な理由で納得^^


ある程度の流れが読めるものの、最後はどう落とすのか。

先を想像する楽しさがありました。

登場人物が賢過ぎると書きましたが、それでもこの主人公は中学生でなければならなかったと思う。

死に興味があり、殺したくて、死にたくて、誰かに死んでほしくて、それが自分自身なのかもしれなくて…

自分という存在に興味と恐怖がないまぜになったような、周りと距離感がつかめない孤独。

自ら追い込んでしまう小さな存在に、これは中学生でなければ表現しきれないものを感じました。


いじめがあっていいはずはなく、自殺が救いになってもいけないのだけれど、それでも折り合いをつけようとした彼らはすごかった。

単純に良くやったねと、母目線で感動してしまいました。


一つ一つ本当に細かく掘り下げられるので、驚くほど長くなってしまっていますが、それも良かったなと。

いろんな情報の中に、作品を伸ばすために組み込まれた情報は全くないように思う。

登場人物それぞれの家庭環境。

大人同士の軋轢。

細部まで見通せて、かなり消耗しはしましたが、とても読み応えのある作品でした。



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23:47 宮部 みゆき | コメント(2) | トラックバック(0)
コメント
No title
このお話3部まであったのですね。
映画の制作発表で、初めて知った作品なんですが。(ほんと、書籍に疎くて><)
でも群像劇をほんとうにきちんと書こうとするならば、ひとりひとりを掘り下げたいし、これだけの文章量がきっと必要になってくるのでしょうね。
最後まで読者を惹きつけるだけの魅力は不可欠だけど、宮部さんならきっとぐいぐい惹きつけてくれるはず。

ああ~、なんかわかります。
中学生たちはきっと、リアルな子たちと比べてしまうと、すごく賢くて大人びてしまうんでしょうね。
そこが、物語の難しいところで。
リアルな、表現力も思考力も拙い子供たちを再現してもドラマは展開しないし・・・でも、ごろちゃんさんが語られた様に、この未成熟な年代でなければならない物語なのだろうし。
書き手だけでなく、読者にそこのところを割り切ってもらって初めて、作品は完成度を上げるのでしょうね。
私は宮部さんが描く子供は割と好きなので、とても興味があるのですが、読むのはもう少し時間ができてからになりそうです。
でも、ごろちゃんさんのおかげでもう6割読んだ気分になれて、満足です^^
limeさまへ
お返事遅くなってしまってごめんなさい。
忙しい春をお過ごしのlimeさん、少し落ち着かれましたか?

この本は宮部さんらしいなぁという作品です。
中学生の女子の中ではとても賢い子がいますからある程度想像がつくのですが、男子が…(笑)
私の知る限りこんな賢い子はいません…
いないけれどもいるかもしれないと思いながらとても楽しく読み進めていました。

子どもを書くのは本当に難しいと思います。
細かな描写が必要であっても、細かく書きすぎると、中学生の範疇を越えてしまう。
バランスがとても難しいと思いますが、さすがだと感じました。

映画の前篇を観たお友達の子の感想は、「長かった…」だったそうです。
観るとしてもパワーがいるらしい。
恐るべし、宮部さんです。

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